ただただ甘い sm ページ15
七五三掛side
何のスイッチが入るのか、彼女は時々俺にすげー甘えてくる。
ソファーで雑誌を捲ってたら彼女が近づいてきた...と思ったら、雑誌の前に両手をかざしてきた。
『なーに』
「もう雑誌はおしまい」
何がおしまいなのかわかんないけど、俺が手にしてる雑誌を奪って膝の上に寝転んできた。
猫みたいにごろごろ甘えだすと、あぁ...スイッチが入ったんだなってわかる。
疲れているのか、人恋しいのか。
「龍也」
『んー』
手を伸ばしてくるから、その手を取って甲に口付ける。
『世界一かわいい俺のお姫様、何でしょう』
そう言ったら目を細めて笑ってる。
「龍也とこうしてる時間が好き」
龍也は？って聞かれて、細い指先に口付けながら頷く。
『俺も好きだよ』
「撫でて？」
言われる通りに頭を撫でてあげたら、気持ち良さそうにしてる。
本当に猫みたい。
伸ばした手で俺の鼻を触ったり頬を突いたりしてくるのを黙ってやらせてあげてたら、ねぇねぇ...って。
『なーに？』
「喉仏動かして？」
喋ったら動いた喉仏を楽しそうに触ってるから俺からしたらくすぐったくて仕方ない。
「龍也ちゅうして？」
『なら起きて、寝転んでたらしづらいから』
そう言って頬をつついたら素直に体を起こして俺の上に跨った。
肩に手を置いてニコニコしてる。
『やっと可愛い顔がちゃんと見えた』
「嬉しい？」
『嬉しいよ』
彼女の顔を覗き込むようにしてキスする。
「もー、すぐしちゃダメ」
『いやAがしてって言ったんじゃん』
彼女の求めてることがいまいちわかんなくてつい笑ってしまった。
『焦らした方が興奮する？』
唇を甘噛みしながら聞いたら、照れながら違うもんって否定してる。
額を合わせて見つめ合って、そのうちどちらともなく可笑しくなって笑い声を漏らした。
彼女が俺の両頬に手を添える。
「龍也目閉じて」
『Aからキスしてくれるの？』
目を閉じて待つけどなかなかしてくれないから目を開けたら、ジッと俺を見てる。
「龍也が目閉じてる顔が綺麗だったから見てたの」
『これ以上待たせたら怒るぞ』
「全然怒ってないの知ってる」
頬を撫でたら控えめだけどキスしてくれた。
「大好き」
『俺も』
「ちゃんと言って？」
好きって言われた時の表情が本当に嬉しそうで可愛くて、幸せな気持ちになる。
『好き』
俺がそう言ったらやっぱり、彼女は嬉しそうに笑った。
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TUGUMI(プロフ) - ちんたんさん» お返事ありがとうございます！いえいえ。とっても楽しい作品に出会えて良かったです (2020年8月28日 21時) (
レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)
ちんたん(プロフ) - TUGUMIさん» コメントして頂きありがとうございます。初心者ながらの作品読んでいただき、さらにコメントまでとても嬉しいです！これからも不慣れではございますが更新していきますのでよろしくお願い致します♪ (2020年8月28日 16時) (レス) id: 481cab572a (このIDを非表示/違反報告)
TUGUMI(プロフ) - 凄いキュンキュンしました！とっても楽しかったです!!更新頑張って下さい!! (2020年8月28日 15時) (レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちんたん | 作成日時：2020年8月23日 1時
