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優しさ nl ページ11

久しぶりに如恵留くんと出かける予定を立てて、
前から楽しみにしてたのに。



昨日から生理痛で苦しんでる。
薬も飲んだし、何かと我慢すれば一日過ぎせるかな...。
せっかく忙しい如恵留くんが時間を作ってくれたのに、
無駄にしたくない。



痛むお腹を摩ったりあっためたりしながら何とか
出かける準備はできた。




「さっき家でたよ」
如恵留くんからのLINEが届いたぐらいから、生理痛が酷くなった。


まずい...どうしよう。




ソファーに倒れたまま動けなくなってしまった。



「着いたよー、降りて来てない?」
マンションの駐車場に着いた如恵留くんからLINEが。




行かなきゃ...待たせちゃ悪いもん。
立ち上がろうとするけど、下腹部に重くて鈍い痛みを感じて
またソファーに座り込んでしまう。



そのうち、スマホに着信がはいった。
やばい...出ないと...。



『...もしもし』


「どうしたのー?もう着いてるよ?」



もう”待ってて、すぐ行く”とは言えなかった。




『...ごめん』


「え?何?なんて?」


『ちょっと...具合、悪くて...。』




起き上がれないの...って絞り出すような声で伝えた。



「...すぐ行くからまってて」



そう言って通話が終了してしまった。




どうしよう...如恵留くん怒ってるかな...。

すぐに如恵留くんが私の部屋にきてくれた。
インターフォンは押さずに、渡していた合鍵で中に入ってくれた。




「どうしたの、大丈夫!?」




ソファーに横になる私に駆け寄って心配そうに眉を下げている。



『ごめんね...』


「それより...なに、どうしたの...風邪?熱は測った?」



私のおでこに手を当てて、熱はないのか...ってちょっと安心した声をあげた。




『お腹...痛くて』


「お腹?最近涼しくなったから体冷えちゃったのかな」


『...違うの』




生理痛...そう呟いたら、ハッとした顔をした後如恵留くんが怒った。




「何でギリギリまで言わないの!そういうことは言わなきゃダメじゃん」


『だって...せっかく如恵留くんが時間作ってくれたし...こんなに生理痛が重くなるとは思わなかったの...』


「俺の休みなんてどうにでもなるでしょ」


『...ごめんなさい』

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TUGUMI(プロフ) - ちんたんさん» お返事ありがとうございます!いえいえ。とっても楽しい作品に出会えて良かったです (2020年8月28日 21時) (レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)
ちんたん(プロフ) - TUGUMIさん» コメントして頂きありがとうございます。初心者ながらの作品読んでいただき、さらにコメントまでとても嬉しいです!これからも不慣れではございますが更新していきますのでよろしくお願い致します♪ (2020年8月28日 16時) (レス) id: 481cab572a (このIDを非表示/違反報告)
TUGUMI(プロフ) - 凄いキュンキュンしました!とっても楽しかったです!!更新頑張って下さい!! (2020年8月28日 15時) (レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちんたん | 作成日時:2020年8月23日 1時

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