１番 chk ページ2
宮近side
『ただいまー』
「おかえりなさーい」
うちに帰ったら、彼女がお風呂上がりに
アイスクリームを食べてた。
『あ、そういえば、しめさ、彼女できたんだって』
「やだー！しょっくなんですけどー！」
ショックって、あなた僕の彼女でしょうが。
『なんでショックなの？』
聞いてみるけど、だいたいわかってる。
彼女はしめのこと割と気に入ってて、ライブに来ても
愛しい俺の団扇はたまにしか買わないのに、しめの団扇はいつも買う。
そのうち、自分んちの棚の上にしめの団扇を並べて飾り出した
から、実家に持って帰って片付けさせたけど。
『まあ彼も１人の男性なので、別に彼女できたぐらいいいでしょ』
ご飯は食べてきたから、冷蔵庫から缶ビールを取り出して
半分くらい一気飲みする。
「んー、でもやっぱり七五三掛くんはみんなのアイドルというか
お姫様というかー」
『俺だってそうじゃん、リーダータイガーでしょ』
たまにみるもん、絶対王者って(多分)
「ちゃかちゃんはちょっと違うの」
ちょっと違うって何！？
全くもって理解できない。
『あーもう、しめしめって、なんなの？』
ソファーにどかっと座ったら、彼女が顔を覗き込んできた。
「ちゃかちゃんヤキモチ妬いてるの？」
むすってした顔で見たら苦笑いされた。
「男の人って本当つまんない事でヤキモチ妬くんだから」
『つまんなくない、すげー大事な事だわ』
「つまんない事だよ？」
アイスクリームを平らげた彼女が、ちゃかちゃんはヤキモチ妬きさんだね
って笑った。
『自分の大事な彼女が他の男褒めてるのに怒る事の
どこがつまんないなの』
思った以上に低く言い放ってしまった。
驚いた彼女が目を丸くしてる。
「...怒ってるの？」
『...ちょっとね』
冗談でなさそうなのが雰囲気で伝わったのか、彼女はしゅん
として遠慮がちに俺の服の裾を掴んだ。
「...ごめんね？」
ギュッと抱き寄せたら、ゆっくり俺の背中に手を回した。
『もうしめのこと言うの禁止ね』
「...ふふ」
そんなことでヤキモチ妬いてる自分が恥ずかしかったけど。
「ちゃかちゃんが一番大好き」
俺も単純だけど、腕の中の彼女が呟いた一言で
気持ちが晴れた気がした。
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TUGUMI(プロフ) - ちんたんさん» お返事ありがとうございます！いえいえ。とっても楽しい作品に出会えて良かったです (2020年8月28日 21時) (
レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)
ちんたん(プロフ) - TUGUMIさん» コメントして頂きありがとうございます。初心者ながらの作品読んでいただき、さらにコメントまでとても嬉しいです！これからも不慣れではございますが更新していきますのでよろしくお願い致します♪ (2020年8月28日 16時) (レス) id: 481cab572a (このIDを非表示/違反報告)
TUGUMI(プロフ) - 凄いキュンキュンしました！とっても楽しかったです!!更新頑張って下さい!! (2020年8月28日 15時) (レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちんたん | 作成日時：2020年8月23日 1時
