金木犀 (ページ6)

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「あ、！やべぇ！もう日が暮れる！！」

ふいに景瑚くんがそう言った

当たりを見回すと夕日に照らされてオレンジ色になっている

「俺、もう行かないと！母さんに怒られる！！」

『うん、私は、、大丈夫、だよ！

一緒にいてくれてありがとう、！これ、あげる！』

そう言って持っていた赤色のポピーを景瑚くんにあげた

「え、！ほんとに良いの？！

Aの母さんにあげるんだろ？？」

『うん、良いの、！私が景瑚くんにお花あげたいの、！』

「まじか！めっちゃ嬉しい！

ありがとう！A！！」

そう言って笑う景瑚くんはやっぱり太陽みたいで

とても輝いていた

「A！また会える？？」

『わ、わからない、！だけど、きっと会えると、思う！

私、景瑚くんのこと、絶対忘れない！！』

何故かわからない

だけど、私は絶対忘れては行けない

忘れられないと思った

だから、景瑚くんがこれをくれた時少し期待をしてしまった

景瑚くんも私と同じ気持ちなのかなって

「これ、！Aにあげる！

あんまり綺麗なものじゃないけど、Aに持ってて欲しいんだ！」

そう言って渡してくれたのは勿忘草が刺繍されたハンカチだった

『ありがとう！！大切にするね、！』

そう精一杯感謝の気持ちを伝えた

景瑚くんの顔は夕日に照らされて真っ赤になっていた

「は、！Aお嬢様！！」

『あ、！松野さん、！』

「あ！良かった！これで大丈夫だな！

俺行くね！花ありがとう！大切にする！」

景瑚くんが去ったのと同時に松野さんがきた

「Aお嬢様！本当に申し訳ございませんでした！！

私のせいで悲しい思いをさせてしまって！」

『大丈夫です、悲しくは、なかった』

それから帰るまで松野さんは何回も何回も謝った

私は全然大丈夫だって言ってるのに

当たりはすっかり暗くなり、2人の上では大きな丸い満月が輝いていた

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紅葉〈大切な思い出〉

勿忘草〈私を忘れないで〉

初のランキング入りほんとにありがとうございます🙇🏻‍♀️՞

お星様を黄色に染まって作者の心もハッピーです⭐️