No.2 ページ8
急に血濡れの男の人が出て来て、ぶつかると思ったけど、その人は私を避けて倒れてしまった。
倒れた人を騎士が押さえつけて拘束している間にフィリックスが騒ぎを聞きつけ、私を庇いながらも騎士から話を聞いている。
その後クロードもやって来て、フィリックスも驚いていたから、来るとは思ってなかったんだと思う。
そのまま気絶してしまった人の顔を確認したクロードは一瞬だけど目を見開いて、あろう事か怪我人を抱き上げて歩き出すから、慌ててクロードに着いていく。
「パパ、その人…知り合いなの?」
「…こいつの名前は知らん」
そう言うクロードの顔は複雑そうで、何か理由がある事は分かった。
今はこれ以上突っ込んで聞かない方がいいと思ったから、黙ることにする。
着いた場所はクロードの寝室の隣の部屋。
確かにクロードの部屋は入るだけで死人が出ちゃう可能性もあるから、簡単に入れないのはわかるけど、そんなにも怪我をした人が大切なのかな。
真意は分からないけど、小説にこの人が登場したような事は書かれていなかった。
私の生き残りたいって気持ちで行動したから、原作にない事が起きてるのかも知れない。
まずは、クロードと怪我人を観察するしかなさそう。
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作者名:chamu. | 作成日時:2023年4月22日 13時