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第十六話 ページ20

俺達は屋敷の奥に辿り着いた…
よく見ると階段が有る、まだ上があるらしい…

鵺『どうだ?仲間が助けてくれたのに意味が無かったと言う絶望は?』

マリー『うるさいわ…こいつは私が戦うからジバニャン手伝ってくれる?』

ジバニャン『分かったにゃん!』

ケータ『俺も残ります!Aさん階段に向かって下さい!』

A『……分かった…すぐに帰るから待っててくれ!』

いよいよ最後の部屋だ…俺はライテイを握り締めてドアを開けた…

アリス『九隆ちゃん来たわよ…』

九隆『ちゃん付けはよせ…』

A『なぜ俺を襲う?お前の目的はなんだ?』

九隆『知れたことを…俺…いや私は父さんを殺した人間達に復讐する、それに父さんを殺したのはお前だ!』

怒りに任せた声が響く…だが…

A『俺はそんな事していない!お前は勘違いしている!』

九隆『嘘だ!父親は死ぬ前にお前の名前を口にした!お前しかいないんだ!!』

九隆はスタンドを出さず、自分の尻尾から紫の剣を出して構えていた…

九隆『こい!』

A『分かった…俺はお前を止める!』

アリス『A君、私の事忘れてないかしら?』

A『お前は後!』

アリス『そうね…じゃあ私は見学でもしようかしら…』

九隆『アリス、何故戦わない!』

アリス『良いの?私と話しててA君が襲ってくるわよ?』

九隆『ちぃ…後で覚えていろよ…』

九隆の剣は憎しみに包まれた剣なのかもしれない…だが…
俺はライテイで紫色の剣を吹き飛ばし、俺は思いっきりぶん殴った…

九隆『殺せ…負けた私に生きる意味は無い…』

A『いや殺さない…たとえ間違えてもやり直せる…それよりも悪意は何処だ!見てるんだろ?』

アリス『あら私の事知ってたの?』

なんと悪意と言う人物は九隆の部下のアリスだった…

A『…お前が悪意なのか?』

アリス『そうよ、数日前に猫又ちゃんに矢で刺され、悪意に目覚めた古本屋、それが私アリスよ。』

九隆『つまりお前はこの戦いどっちが勝っても負けても良かったという事か?』

アリス『当たり前じゃない…それと九隆ちゃんに良い事教えて上げるわ…九隆ちゃんのお父さんを殺したのはA君じゃないわ…』

九隆『…だったら誰が父さんを殺したんだ!』

アリス『そんな事知らないわよ…九隆ちゃんはお父さんの兄って誰だか知ってる?』

九隆『伯父さんの事か?』

アリス『そこに居るA君が貴女の伯父よ…』

九隆『…何を言っている?』

アリスは語り始めた…

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作者名:チヒロ『幽旡』『由木』
作成日時:2020年3月14日 11時

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