ようこそ3年1組へByもりやん ページ2
一方、別の場所。
三玖｢ねえ暁斗｣
暁斗｢あっ、三玖姉さんどうしたの？｣
三玖｢今日また料理教えて欲しい…｣
暁斗｢いいよ、何作る？お菓子？それとも普通のご飯？｣
三玖｢えーと｣
｢あー！見つけた！こんな所にいたんだ！｣
遠くから女子の声が聞こえる。
｢四葉ちゃん、先生が呼んでたよ？｣
三玖｢え？｣
｢ほらほらこっち｣
暁斗｢あっ、あの…その人四葉姉さんじゃないです…｣
｢え？そうなの!?｣
激しく頷く三玖。
｢ごめんね、まだ覚え切れなくて｣
三玖｢問題ない…慣れてる｣
｢あ、今度こそ四葉ちゃんだ！｣
暁斗｢それ五月姉さん…｣
五月｢？｣
ギリ聞こえる声でツッコミを入れる暁斗。
｢も〜みんな同じ顔で分からないよ〜｣
暁斗｢身につけてる物で覚えるといいと思います…｣
｢え！どんな！｣
グイグイ近寄る女子に同じ距離下がる暁斗、5つ子達の影響で少しは話せるようになった長男であった。
暁斗｢一花姉さんはベリーショート、二乃姉さんは黒いリボン、ヘッドホンが三玖姉さん、うさ耳リボンが四葉姉さん、星のヘアピンが五月姉さんです…｣
｢中野君凄いね！｣
｢ありがと！｣
暁斗｢まあ、姉弟ですし…｣
｢もっと5人の事教えて！｣
腕を組まれると顔から火が出そうな勢いで赤くなる暁斗を見向きをせずにベタベタ引っ付く女子。
暁斗｢あっ、あの！少し離れて頂くと有難いと言うか…その…恥ずかしいので…｣
｢あっ、ごめんね｣
暁斗｢こっちこそ…すいません…｣
三玖｢暁斗、行こ｣
三玖が暁斗の手を引っ張り教室に行こうとする。
暁斗｢え？あ、うん｣
過ぎ去る三玖達に女子はこう思った。
｢あー、なるほど…邪魔してごめんね…三玖ちゃん｣
｢それじゃあ五月ちゃんに聞こ！｣
五月｢えぇ!?まあいいですけど…｣
五月は女子達に連れ去られた。
暁斗｢今日一緒に帰る？って同じ家か｣
三玖｢うん、あと一花も一緒に｣
暁斗｢うん、そうしよ｣
一花｢何？私も誘ってくれるの？｣
暁斗｢一花姉さん、3になってから初めてのセリフおめでとう｣
一花｢あっ、ほんとだ｣
三玖｢こら｣
暁斗｢すいませんっした！｣
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作者名：チヒロ『幽旡』『由木』 x他1人
作成日時：2020年4月26日 16時
