【五等分の花嫁】三倍の兄弟×2 (ページ7)

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8つの別れ②byチヒロページ7

二乃の居るホテルにて…

三玖『お邪魔します』

二乃『私にプライバシーは無いのかしら』

三玖『お茶入れるけど飲む？』

二乃『私の部屋なんだけど！全く少しは一人にさせなさいよ…』

三玖『慎之介来てたんだ、二人で何してたの？』

二乃『別に、大した話してないわ』

ガチャガチャッ

二乃『あーもう鬱陶しい、私がやるわ、紅茶でいいわね？』

三玖『緑茶が良い』

二乃『図々しいわ！』

そう言って二乃は紅茶に大量の砂糖を入れた。

三玖『そんなに入れると病気になる』

二乃『私の勝手でしょ』

三玖『慎之介と何かあったの？』

二乃『五人で居て欲しいって言われた、試験とか関係無しに』

三玖『二乃は家に戻りたくないの？』

二乃『なんで戻んなきゃ行けないの？居るだけでストレスが溜まるわ、昔と違って好きも嫌いも変わってすれ違いも増えたわ…バラバラの私達がそこまでして一緒に居なきゃ行けない？一緒に居る意味って何よ』

三玖『家族だから、だけじゃ変？二乃は私達が変わったと思ってるんだろうけど、私から見たら二乃も十分変わってる。』

二乃『変わったって…何がよ…』

三玖『昔は紅茶飲まなかった』

二乃『それだけ！？』

三玖『私達はひとり20点の五分の1人目だから、その問題』

二乃『あ！勝手に見ないでよ』

三玖『問三が違う正解は長篠の戦い』

二乃『何？自分は勉強しましたって言いたいの？』

三玖『元々好きだから戦国武将』

二乃『あんなおじさんが？』

三玖『うん…それでこれが私の20点、そして…』

三玖は二乃の紅茶を飲んだ。

三玖『やっぱ甘すぎる…でもこの味、二乃が居なければ知らなかった。確かに昔は5人そっくりで平穏だった。でもそれじゃあ20点のままだよ。笑ったり、怒ったり、悲しんだり、足りない所を補い合い、私達は1人前になろう』

二乃は緑茶を飲んだ

二乃『苦っこんなの飲もうと思わなかったわ、どうせ茶葉も違うんだわ。』

三玖『暁斗が言ってたけど、お茶の茶葉は皆同じ、緑茶と紅茶は発酵度の違い。』

二乃『はははは何それ！』

二乃はハサミを持って言った。

二乃『過去は忘れて今を受け入れる…新しい生活も良い…いい加減覚悟を決めるべきなのかもね…三玖、あんたも…覚悟しなさい』

二乃はハサミを三玖に向けて言った…