【五等分の花嫁】三倍の兄弟×2

勝負Byもりやん ページ36

五月｢三玖、準備出来ましたか？｣

三玖｢うん、ちょっと遅れちゃった、ごめん｣

五月｢さあ行きましょう！｣

2人は脱衣場で話をしていた。

三玖｢五月に謝らなきゃいけないことがある…｣

五月｢どうしてですか？｣

三玖｢三玖として言えなかった…暁斗を三玖として試せなかった、暁斗が大好きなのに…｣

五月｢え？｣

三玖の頭の上にはてなマークが浮かぶ。

五月｢三玖って暁斗君が好きなのですか!?｣

三玖が仰け反る。

五月｢ああ！なんて事でしょう！こんな事皆が知ったら驚きますよ！｣

三玖｢多分皆知ってる…｣

五月｢で、でもいいのでしょうか、私達は姉弟なのに…｣

三玖｢だからだよ、私達は姉弟、それでいいと思ってた、でも…五月にも思い当たる節があるんじゃない？｣

五月｢ふぇえ!?私はそんな…｣

三玖｢顔、真っ赤だよ｣

五月｢もー！三玖ー！…最終日はしっかり向き合ってくださいね…｣

三玖｢わかってる…｣

そして最終日、勝負の日。

暁斗｢初日の夜に俺と話した五月姉さんでいいんだよね？｣

三玖｢はい｣

暁斗｢それじゃあ始めよう、まずは四葉姉さん、は嘘が得意じゃない、だからここまで完璧に出来ない、五月姉さんも同じく必ずどこかでミスをする、二乃姉さんは…言えないけど俺にあんな事を言わない、それで姉さんが一花姉さんか三玖姉さんのどちらかと言う事が分かる｣

暁斗(おそらくその2人のどちらか、いやそれは確実だ、だけど女優の一花姉さん、元から5つ子のモノマネが上手い三玖姉さん、どっちだ…あっ…)

三玖(私は期待してもいいのかな？)

暁斗｢分かった！｣

三玖｢え？まあ取り敢えず言ってみてください｣

暁斗｢一花姉さんだ！｣

三玖(私は何を期待して…)

三玖｢あはは、バレちゃった…｣

暁斗｢なんちゃって｣

三玖が驚きの表情を見せる。

暁斗｢やっぱり三玖姉さんだ｣

そう言って暁斗はウイッグを三玖の頭から取った。

三玖｢どうして…一花って言ったじゃん…｣

三玖の瞳から流れる涙を拭いながら暁斗は言う。

暁斗｢なんと言うか…よく分からないけど、三玖姉さんだって思ったんだ、けど悔しい事に確信が持てなかった、だから一花姉さんって言って誤魔化す様な反応があったから三玖姉さんって確信出来た｣

三玖が暁斗の胸に飛び込み、バランスを崩し床に倒れ込んだ。

三玖｢当たり！｣

暁斗｢良かった、てっきりバレンタイン返して無い事で怒ってるのかと…｣

その理由に三玖は大笑いした。

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