五月の森byチヒロ ページ31
二乃に言われたとおりの部屋に兄弟が向かうと…
五月が五人居た…
慎之介『こ…こんにちは…』
『こんにちは』
暁斗『名前とプロフィールを教えて』
『自己紹介ですね!中野五月、5月5日生まれ。17歳のA型です!』
良太郎『好きな事は?』
『好きなこと…ですか…やはり、美味しいものを食べている時は幸せですね!』
暁斗『分かるか?』
慎之介『いや…』
良太郎『さっぱり分からん!』
暁斗『ていうか…なんでみんな同じ格好なの?』
『話すと長いのですが……昔から私達はそっくりの五つ子で、自他ともに認める仲良し姉妹だったのです。』
『しかしある日、姉妹の一人が皆と違う格好をしてみたんです。』
『五人同じじゃない私達を見てお爺ちゃんは物凄く心配してしまって。仲が悪くなったんじゃないかと、しまいには倒れてしまったのです』
良太郎『それでか…まあよく分からん爺さんだししょうがないか…』
『いいえ、とっても優しい人ですよ』
慎之介『そ…そう』
数分後…
『すいません一度部屋に戻ってもらってもいいですか?』
慎之介『じゃあ戻ろうか…』
最後に慎之介が部屋を出ると…
『待ってください…これ…』
渡されていたのは紙だ…
そこには「23時中庭」と書かれていた…
慎之介『…此処だよね?(お祖父さんが怖いんだけど…)』
二乃『あ!シン君こっち!』
慎之介『やっぱり姉さんだったんだね…そのあだ名久々に聞いたよ…』
二乃『ようやく二人きりになれたわね…』
二乃が考えていると…
慎之介『お祖父さん!?』
祖父『……、…』
慎之介『はい?』
あまりに小声で聞き取れないようだ…
祖父『………、……』
慎之介『もう一回いいですか?』
お祖父さんは慎之介の耳元で言った…
祖父『…わしの孫とイチャつくのはせんとくれ…手は出したら殺すぞ…』
慎之介『ふぁい?』
お祖父さんは戻って行った…
慎之介『どうしよう…』
二乃は唖然として見ていた…
慎之介『たぶんマルオさんに伝わらない?』
二乃『あ…』
慎之介『まあいいか…姉さん今日は部屋戻ろうか?』
二乃『うん…』
こうして慎之介は部屋に戻ると…暁斗とすれ違った。
慎之介『こんな時間にどっか行くの?』
暁斗『散歩。』
慎之介『まあ早く帰って来いよ、どうせ俺達起きてるし…』
暁斗『あいよ』
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作者名:チヒロ『幽旡』『由木』
作成日時:2020年2月29日 21時