通学路Byもりやん ページ18
そして時は流れ、12月。
肌をピリリと貫くような寒さが毎日続いていた。
〜通学路〜
良太郎「なあ、兄上よ、いくら何でも寒がり過ぎでは?」
慎之介「お前夏の威勢はどうした?」
暁斗「寒い…」
長男は寒がり、次男は普通、三男は暑がり。
夏では三男が、冬では長男が文句を言う。
四葉「へっくしゅん」
良太郎「四菜姉さん大丈夫か?マフラー使え」
四葉「あっ、ありがとうございます…」
五月「どうしてこう言う寒い日に限ってクリーニング間に合わないのですか…」
良太郎「んじゃ俺のを着ろ」
五月「え?でも…」
良太郎「俺はジャージを着る」
五月「ありがとうございます…」
二乃「手袋忘れちゃった…」
慎之介「はい、俺のあげる」
二乃「いいの?」
慎之介「俺はポケットの中にカイロあるし」
二乃「ありがとう…」
暁斗「ニヨニヨ(゚∀゚)」
何かを察した暁斗は少し後ろへ下がった。
一花「どうしたの?」
暁斗「いや、弟達から春の匂いが…大きくなりやがって…」
三玖「暁斗にも来るかもしれないよ?」
暁斗「どうだろうね〜俺は女性にフラグを立てるどころか話すのも出来んからな!」
一花「それ、自信満々に言う事じゃ無い気が…」
三玖「でも私達とは話せるようになってる」
暁斗「姉さん達には心を開けたから…」
三玖「どう言う事?」
暁斗「まあ、なんか分からないけど、姉さん達なら大丈夫って思ったんだ、特に一花姉さんと三玖姉さんは」
一花「ふふんもっとお姉さんに頼ってもいいんだよ?」
暁斗「それが出来たら苦労しませんよ」
三玖「確かに、あの2人の面倒は大変そう」
暁斗「大変だけど楽しいよ?プレッシャー結構かかるけど」
一花「3人ともなんか凄いもんね」
三玖「日本の代表が中野家に3人…天下統一出来るかも…」
暁斗「俺に関してはもう取っちゃった(ノ≧ڡ≦)」
一花「そんな気軽に言われても…」
三玖「多分名前もバーサーカーに変えた方がいい…」
暁斗「まさか!三玖姉さんまで良太郎の影響を!」
三玖「良太郎が言ってたの聞いて確かにしっくり来ると思った、この間の大会見て…」
暁斗「なるほど…でもこの名前でいいや」
一花「どうして?」
暁斗「これは母さんが俺に残してくれた名前だから、この名前を世界に広めて、母さんのいる場所まで届いて欲しいって願いがある」
三玖「そっか…」
暁斗「それにめんどくさいし」
一花「ああ…」
こうして一同は終業式に向かった。
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作者名:チヒロ『幽旡』『由木』
作成日時:2020年2月29日 21時