【五等分の花嫁】三倍の兄弟×2 (ページ9)

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8つの別れ④byチヒロページ9

『もーいきなり走り出したからびっくりしたよ』

『早くしないと予定の電車行っちゃうよ』

五月『すみません…私は合宿には行けません』

江場『貴方…何やってるの？』

五月『私は部活を辞めたいです…』

江場『なんで？』

五月『来週は試験ですし…』

江場『違う違う、私が言いたいのはなんで別人が中野さんのフリをしているの？』

五月『わ、私は四葉ですよー』

江場『うん、似てるけど違うよ、だって髪の長さが違うもん』

慎之介『(そりゃそうだ…)』

暁斗『(だよね…)』

そこに…

『お待たせしました、皆さんご迷惑をお掛けしました』

『今度は本物だよね…』

『ちょっとしたドッキリでした五つ子ジョーク』

五月『四葉…』

江場『なんだ冗談だったんだね…でも笑えないから止めてよ。中野さんの才能を放っておくなんて出来ない…私と一緒に高校陸上の頂点を目指そうよ』

『まぁ私が辞めたいのは本当ですけど』

慎之介『え？』

江場『な…中野さん？なんで…』

『なんでって調子良い事言って私の事考えてくれなかったじゃないですか…そもそも前日に合宿を決めるなんてありえません…マジありえないから』

江場『ひゃい…ごめんなさい』

慎之介『どっかで見た事あるような…』

一花『ふぅ間に合ったみたいだね』

暁斗『間一髪で助かった、姉さんが三玖姉さんを連れて来てくれたから…』

だが三玖は一花の後ろに居る…

慎之介『もしかして…』

一花『私がホテルに着いた時、三玖がハサミ持って立ち尽くしてたの、何か気持ちの変化があったんだね』

四葉『そんなにさっぱり行くなんてもしかして好きな人でも出来たんですか？』

二乃『…まぁそんなとこ』

一花『キャー誰と？三玖知ってる？』

三玖『知らない』

二乃『内緒よ、それより四葉、私は言われた通りやったけどこれで良いの？こんな手段取らなくても本音で話し合えば彼女達も分かってくれるわ…あんたも変わりなさい、辛い事もあるけどきっといい事あるわ』

それを見ていた兄弟は…

慎之介『帰るぞ…俺達が居ても余計だし…』

暁斗『そうだな…』

二人は…

五月『二乃…先月は…』

二乃『待って謝らないで…あんたは何も間違ってない、悪いのは私ごめん…あんたが間違ってるとすれば…力加減だけだわすごい痛かった…』

二乃『二乃ぉ』

五月『そうですお詫びを兼ねてこれを渡そうと思ったんです』

それは二乃が見たいと言っていた映画のチケットを持っていた、二乃もまた同じチケットを持っていた…