地下世界の物語 (ページ43)

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マフェット：恋の行方ページ43

「ねえ、サンズさんとはどうなの?」

マフェットはそう切り出す。
単刀直入すぎる話のフリに紅茶が変な所に入ってしまい、むせてしまった。

「ちょ、ｹﾞﾎｹﾞﾎ…ｺﾞﾎﾝ
マフェットってばいきなりなんだからさ…」

ガチャンと音を立てて置いてしまったティーカップでは紅い紅茶が揺れている。

自分の動揺を表すように。

「仲良くしてるの?」

「え、あぁ、してるよ」

「料理はなんて言ってるの?」

「え、普通に美味いよって」

たくさんの質問を投げかけるマフェット。
変な質問をされないと良いのだが

「きゃぁー！
いいわぁ、アフフ

じゃぁ仲良しはしてるの?」

「んぐっ?!
ﾊｧｯ?!
してるけどいきなり何?!」

そう思った途端に変な質問が来た。

「いや、普通に聞いてみただけよ
してるのね～
頻度は?」

「週5くらいだけど何なの?!」

「いやぁ?
全然意味はないけどぉ…
仲良しだし?

っておもっただけよ～
アフフフフフッ」

悪魔だ

マフェットの形をした悪魔だ。

「帰るー!!ごちそうさま！」

そう言って家に帰った。

勿論近道で。

──その頃マフェットは──

「アフフ
あら、消えちゃった…
もうちょっと聞きたかったわぁ…」

ちょっとニヤニヤしながらも残念そうにしていた。