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無一郎の無 ページ6

鬼が生娘ではないと言った瞬間から、Aの様子がおかしくなった。


顔は青ざめ、がくがくと体は震え、かちかちと歯は鳴り、冷や汗をかいていた。


刹那、いつもより色濃く歯車が出た瞬間、鬼の頸が落ちた。

そして鬼の向こうにいるAが崩れ落ちた。


一瞬で起こったことだった。

一瞬過ぎて脳が追いつかない。



今はとにかくAが過呼吸になっている事しか分からない。

僕はAに駆け寄って今、僕にできる事をやった。


肩に手を回せば辛いからか、震えながらその冷たい手でぎゅっと僕の手を握った。

しんどいよね、辛いよね



過去に何があったかは分からない。

でもそう言うことだろう。



僕はもっと何かできないのだろうか


無限の無じゃなくて、本当に無能の無なんだろうか。





僕に、もっとできたら、、、

琴鬼→←過去にあったこと



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作者名:Ro:A | 作成日時:2019年9月23日 3時

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