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おいていく ページ3

「ねーね、善逸。

いつまでもそんな泣き着いてるんだったらおいてくから」



『結婚しよぉぉおおおお』とかなんとか言って
道行く女性たちに迷惑を掛けている善逸に、150メートル先から言う。

女性たちも困り果ててるんだけど。




「Aち"ゃ"ん"ん"ん"ん"ん"ん"
おいてかないでぇぇええええ!!」



耳のいい善逸は私の声を聞き漏らさずに飛んでくる。

この勢いだといつもくっついてきて動きづらくなってしまうのだ。



「あーはいはい、分かった分かった

くっつくなよ?くっつくなよ、、、?」




なんとなく2回ずつ言わなければならないような気がした。

そうじゃないとくっついてくるような…




「いやいや、Aちゃん…
2回も言わなくても分かるからね?!」




「チュンチュン、チュンチュン!!!」



チュン太郎がやけにテンション高いなと思ったら、、、


、、


、、、


伝達だ。



「伝達ッ!伝達だ!

西の方角、山をひとつ越えた村で5歳以上13歳未満の子どもが消えている!
急げ!!」



いやぁ…本当にウチの鷹尋はイケヴォですなぁ…

だってcv:中村悠一だよ?(ちがう)



てか13歳未満って事は12歳までだよね?

鬼絶対ろりこん野郎じゃん




「ほら、善逸、、、

ロリコン鬼、滅しにいくよ!」



日が暮れる前に町には着きたいところだ。

なら走るしかない…



「いやぁあああああああああ」



「なら置いて行くね!」



善逸の足の速さならいくらでも着いてこれるはず、なんて考えて言った。



「そっちのほうがいやあぁあああああああああああああああ」



「じゃあ黙って着いてくる!」



「ぅぅぅ。。。」




嫌がりながらも着いてくるだけかわいいか。


チュン太郎かわいいなぁ…(関係ない)



「Aちゃん…」



走りながらだが、善逸はいつもの数百倍静かなイケヴォでしゃべってくる。



「どうしたの、善逸」


「…俺のこと、守ってね」




よし、返事は置いて行こう。




そこからは「無視しないで!ねぇ!」なんて汚い高音と「黙って走れ!」という声が森に響いたそうな。

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作者名:Ro:A | 作成日時:2019年8月19日 4時

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