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鬼の呼吸 ページ9

空伊さんから出た単語の意味が分からず、聞き返す。



「鬼の呼吸、ですか?
しかも、空虚の呼吸と共に…?」



鬼の呼吸とはなんだろうか

一体何の事を指すのだろう



「Aがもし、隊士になったとしてだ。

過去に他の者が使った普通の呼吸を使うのと、鬼しか使えぬ呼吸を使うのと。

どちらが有利だ?」


空伊さんが言う。

その瞳は真剣そのもので、冗談のじも無いような雰囲気だった。


「そりゃ相手を怯ませるためにも鬼の呼吸の方が良いかと思います」


言えば空伊さんは薄く笑って頷き言った。


「そういうことだ。
ならば今日から最終選抜までの1年半、鍛錬に励まねばならん。

Aが町へ行っている間に考えた表だ。

まずはこれを書いているように実践してみろ。」


そういって渡されたのは、結構分厚い本のような物だった。


「ありがとうございます」


表紙には『鍛錬品書』の4字が。


ぱらぱらめくっていると、一枚一日で、30日分が綴じてあった。


「一月分、ですか」


「Aは基礎は習得した痕跡があった。
だが少し違和感があったのでな。

少し手直しさせてもらおうと思ったのだ。
なおせば更に良くなるはずだ。」


そういって笑う空伊さんは一体いくつでどれほどの腕を持っているのだろうか。


「基礎は父に幼い頃教えてもらっていました。
でも三歳から5歳と短い間でしたので…

ちょうど8年前です。
8年もして居なかったので多分抜けている部分があるのかと。」


「Aはまだ十三だったか…
誕生日はもう少しだったな、と言うことは最終選別は15か。

成長が楽しみだな。」


と言うことは今が十二の月だから、再来年の六の月辺りと言うことか…


「よろしくお願いします、空伊さん。」


「がんばるんだぞ。

今日はもう遅い。
俺は飯食って寝るぞ。

Aの部屋も作っておいた。

一応日記を付ける人だったときのためにいろいろ準備はした。

もしも足りぬ物があったりしたら言え。

飯ができたら呼ぶからな」




この日から、毎日日記を付けることにした。


今日から、激しい鍛錬が始まるのだ。

日記→←空虚の呼吸



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Ro:A - 死音心音2.0さん» こちらこそ見ていただきありがとうございます! あっ、、、()すみません!すぐ訂正します!報告ありがとうございます!また誤字などあればすみませんが報告お願いします、、、 (2019年9月20日 4時) (レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます!あの…しのぶさんは蝶柱ではなく、蟲柱ではなかったでしょうか…? (2019年9月19日 22時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
Ro:A - 死音心音2.0さん» あぁあああああああッ!!!!!(汚い高音)ありがとうございます!応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年9月12日 19時) (レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - とても面白い作品ですね!主人公ちゃんも魅力的で、素敵な子です。これから伸びていくことを願っています。これからも応援させていただきます! (2019年9月12日 14時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ro:A | 作成日時:2019年8月19日 4時

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