それだけで信じてくれたなら ページ47
無言の水柱を放って蟲柱、胡蝶しのぶさんが口を開いた。
「まぁいいじゃないですか、大人しく着いて来てくれましたし。
処罰は後で考えましょう。
それよりも私は、坊やの方から話を聞きたいですよ、、
坊やが鬼殺隊員の身でありながら、鬼を連れて任務に当たっている、、、
そのことについて、当人から説明を聞きたい。
もちろんこのことは鬼殺隊の隊律違反にあたります。
、、、その事は知ってますよね?」
口篭る炭治郎にやさしく胡蝶さんは言う。
「竈門炭治郎君、なぜ鬼殺隊員でありながら、鬼を連れているのですか?」
その質問を胡蝶さんが投げかけた瞬間、宇髄さんが刀の柄を握った。
「聞くまでもねぇ。」
沈黙が痛い。
でも胡蝶さんはいい間をとって話をする。
「ゆっくりで大丈夫ですから、話してください。」
やさしい尋問だ。
でも、やさしさはある意味毒だ。
そんな、香りがする。
「俺の、俺の妹ッ、がっ、、はぁっ、、」
炭治郎の言葉は痛みによってかき消される。
せき込む炭治郎に胡蝶さんはとある水を差し出した。
何かが混ざっていることは知っていた。
音が違ったから。
開けた時の香り。
鎮痛剤の香りだ。
炭治郎の前に膝をついてやさしく炭治郎に言う。
「水を飲んだほうがいいですね」
炭治郎の眼の前に差し出された水筒。
炭治郎は勢いよくがっついていく。
「顎を傷めていますから、ゆっくり飲んでください。
鎮痛薬が入っているため、楽になります
怪我が治ったわけでは無いので無理はいけませんよ
では、竈門炭治郎君」
ある程度飲んで少したった炭治郎は話し始める。
「鬼は俺の妹なんです。
俺が家を留守にしているときに襲われ、帰ったら皆死んでいて、、、!」
あの話は鼓の館で聞いた。
俺よりも、辛かっただろう、何度自分を呪ったことだろう、悔やんだことだろう。
「、、、人を傷つける事は絶対にしません!」
「くだらない妄言を吐き散らすな
、、、そもそも身内なら庇って当たり前。
言うこと全て信用できない。
俺は信用しない。」
「あぁ、、、
鬼に取り付かれているんだ
早くこの哀れな子どもを殺して解き放ってあげよう」
本当の事を言っている匂い、音なのに、それが分からないだけでコレだ。
「聞いてください!!
俺は禰豆子を治すために剣士になったんです!
禰豆子が鬼になったのは二年以上前の事で、、、
その間禰豆子は人を喰ったりして無い!!」
それで信じてくれたなら万々歳だ。
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Ro:A - 死音心音2.0さん» こちらこそ見ていただきありがとうございます! あっ、、、()すみません!すぐ訂正します!報告ありがとうございます!また誤字などあればすみませんが報告お願いします、、、 (2019年9月20日 4時) (
レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！あの…しのぶさんは蝶柱ではなく、蟲柱ではなかったでしょうか…？ (2019年9月19日 22時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
Ro:A - 死音心音2.0さん» あぁあああああああッ!!!!!(汚い高音)ありがとうございます!応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年9月12日 19時) (レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - とても面白い作品ですね！主人公ちゃんも魅力的で、素敵な子です。これから伸びていくことを願っています。これからも応援させていただきます！ (2019年9月12日 14時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ro:A | 作成日時：2019年8月19日 4時
