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求められた絆 ページ42

「鬼が近い。
にしても、珠世さん綺麗な人だった、、、」


呟きながら呼吸を使い疾風と山へ走る。

強い鬼が居る、と本能の警鐘が鳴る。

鬼殺隊である俺はそれを無視して鬼の方へと向かう。


「ここだ、那田蜘蛛山。」


鬱葱と茂る木々草々。

夜と山の不気味さを余計に感じる靄。


「疾風、いい?
何か電報が入ったらすぐに言うこと。
まず俺に。そしてすぐに外の隊員に伝える事。

とても強い、、、十二鬼月のように強い香りがする。

負傷者が多く出る事も考えられる。
蟲柱の胡蝶さん、、、胡蝶しのぶさんに伝えて。」


そう言うと疾風は物凄い勢いで飛んで行った。


「兄さん…累は、十二鬼月だよ
そこの強いお姉さん、僕を斬って

家族ごっこはもう疲れた。」


頭上からの声。

見上げると、月を背にする色白で白髪の着物を着た男の子が居た。


「君も、強いんだね」


「合い技。鬼・終、漆ノ型、涙の百鬼夜行」


その子が浮いている場所へ、空を蹴って飛んだ。

そして痛みがないように素早く刃を滑らせて斬った。


「ありがとう、とても楽…
助かったよ、、、ありがとう」


その言葉を最期に鬼は逝った。


「来世は、、、最期まで人として平和に過ごせますように」


月に向かってそうつぶやいた。

そして香りが強い方へ走った。


「お前は、、、
鬼喰の鬼狩りか」

「十二鬼月、下弦の伍。
喰ってあげようか?」

「いらない。
だって、、、」


僕が喰べるから、そう言って糸を飛ばしてきた。

後ろには倒れる炭治郎と禰豆子ちゃんが見えた。


「あぁ、、、累。
君はどうやって死にたい?

鬼・終、陸ノ型、百鬼夜行翠蔽」


陸ノ型を使って累に近づく。


「なぜ俺の名を知っている?!」

「偽りの弟君が教えてくれたよ」

「あいつ、、、!」


怒りを露わにする累。


「本当の絆が分からなかったんだよね」


そう言うと累は目を見開いた。


「鬼の呼吸、漆ノ型、鬼目・雨涙」


累の首が、体が落下する。

首と体を持って地面に着地する。


「なんで…なんでなんだ、、、」


連呼する累の頭と体を抱き締める。


「ちょっと痛いよ、ごめんね」


そう言って採血する

そして現れた猫に血を託した。

すると体は炭治郎と禰豆子ちゃんの方に歩いてった。

よたよた、あの兄妹の絆を求めるように。


十分、悔やんでいたんだ。


眺めていると炭治郎と禰豆子ちゃんのそばで倒れた体。

その肩に置かれた炭治郎の手。


累は安心したように消えてった。

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Ro:A - 死音心音2.0さん» こちらこそ見ていただきありがとうございます! あっ、、、()すみません!すぐ訂正します!報告ありがとうございます!また誤字などあればすみませんが報告お願いします、、、 (2019年9月20日 4時) (レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます!あの…しのぶさんは蝶柱ではなく、蟲柱ではなかったでしょうか…? (2019年9月19日 22時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
Ro:A - 死音心音2.0さん» あぁあああああああッ!!!!!(汚い高音)ありがとうございます!応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年9月12日 19時) (レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - とても面白い作品ですね!主人公ちゃんも魅力的で、素敵な子です。これから伸びていくことを願っています。これからも応援させていただきます! (2019年9月12日 14時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ro:A | 作成日時:2019年8月19日 4時

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