拾─ノ型 ページ31
「おはよ、善逸。
今日もちゃんと守るからね。
だから、ほら、背中乗って。」
そういう言葉から始まった俺の二日目。
善逸はまだ、一日目。
善逸は寝る義務があるのだ。
そう、善逸だけ一日目で、俺たちは二日目なんて理不尽極まりなさ過ぎる。
「善逸、お休み。」
そう言うと共に、耳の後ろで寝息が聞こえ始めた。
「年上には見えないなぁ、、、」
失礼な事を言っても許されるような気がしたのだ。
「さぁ、裏の方へ行こうか」
善逸に衝撃が伝わりにくいように羽織で善逸を固定し、おんぶ紐(特大)を作った。
「コレで両手が空いてある程度の攻撃ができる。」
そう言って俺は構えた。
「鬼の呼吸、拾壱ノ型、鬼進
拾参ノ型、鬼視･夜行」
善逸に風が当たらないようにはする、とにかく多くの鬼を斬りたいんだ!
移動中、大きな蛇行軌道を取り、鬼を鬼進だけで17は倒した。
そして裏に着くと、えげつない量の鬼が居た。
軽く見積もって150以上、200程度。
「善逸、起きろ!
鬼に囲まれた!
俺は全ての型を試したいんだ…
少しの間、しっかりと耳を塞いでくれ。」
そう言うと善逸は耳を厳重に塞いだ。
それと共に俺は刀を真ん中まで、地中に突き刺した。
「鬼の呼吸…拾ノ型」
息を吐ききり、再び目いっぱい吸う。
『鬼の咆哮』
「『ゥｩｳｫｵｵｵｵｫｫｫｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｫｵｵｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!!!』」
常に呼吸ができる程まで強化された肺と部分的に鬼化させた声帯を使い、
このような低く、恐ろしい、人間と思えないような声を出すことができる。
「!??!?!?!?!??!」
善逸は気を失いそうになるも耐えた。
鬼たちは全員気絶している。
「Aちゃん、、、いまの、声、なに?
耳塞いでても失神しそうなくらいの音だった、、、」
「今のは鬼の呼吸で、拾ノ型の鬼の咆哮だよ。
地面を突き刺した刀を通して地中にいるかもしれない鬼をも現させたり、気絶させる。
ちゃんとその際には地上にいる鬼にも響くからね。
最悪聴覚が失われると共に、三半規管がやられる。
善逸は鼓膜が破れる直前だったはず。」
耳塞いでて良かったね、と付け加えると
善逸はヒェッ、、、と声を漏らしていた。
「まぁまぁあとは斬っていくだけだから。
ちょっとまっててね」
ざくざくと一匹ずつ斬っていく。
1匹だけ残しておいた。
「こいつ、すげぇ美味そうなんだ」
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Ro:A - 死音心音2.0さん» こちらこそ見ていただきありがとうございます! あっ、、、()すみません!すぐ訂正します!報告ありがとうございます!また誤字などあればすみませんが報告お願いします、、、 (2019年9月20日 4時) (
レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！あの…しのぶさんは蝶柱ではなく、蟲柱ではなかったでしょうか…？ (2019年9月19日 22時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
Ro:A - 死音心音2.0さん» あぁあああああああッ!!!!!(汚い高音)ありがとうございます!応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年9月12日 19時) (レス) id: d0a449ebbf (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - とても面白い作品ですね！主人公ちゃんも魅力的で、素敵な子です。これから伸びていくことを願っています。これからも応援させていただきます！ (2019年9月12日 14時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ro:A | 作成日時：2019年8月19日 4時
