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「A、好きだよ」
溢れてくる気持ちが、無意識に言葉になる。
顔を上げたAの頬が赤い。
だけどすぐに、
「わたしも、好き」
そんなことを、とろけそうに甘い笑顔で言うから。
ああ、今、にやけてない自信ない。
「いや、俺のが好き」
「ええ…そこ張り合っちゃうの？」
「負けず嫌いだから」
「ふふっ」
そんな笑顔も可愛すぎだし。
あ、やべ。
なんか、だめかも。
まだ笑ってる頬に触ると、目が合ったAが笑うのをやめて目を見開く。
その瞳があんまり綺麗で、吸い込まれそ、なんて馬鹿なこと思いながら、
顔を近づけていって、
「……して、いい？」
ギリギリ焦点が合うか合わないかの距離で聞くと、
一瞬にしてAが真っ赤に染まる。
だけど僕もきっと、人のことは言えない。
心臓は今まで経験したことないくらいうるさいし、緊張で手も震えてる。
そんな様子にAが気付いているのかはわからないけど。
薄く色づいた唇が、何か言いたそうに小さく開いては閉じる。
そんなことを、何回か繰り返した後。
「……………そういうことは、聞かなくていい、よ………」
恥ずかしそうに目を伏せる姿に、目眩がしそうだ。
ああ、もう、なんだこれ。
また顔を近付けていくと、Aがゆっくり目を閉じた。
伏せられた長い睫毛が小さく震えてる。
全部全部、愛しくて仕方ない。
初めての感触は、溶けてしまいそうにやわらかくて、
だけど全身に電気が走るような、そんな気がした。
どれくらいそうしていたかはわからないけど、
どちらからともなく唇を離して見つめ合う。
いつの間にか辺りはうす暗くなっていて、まるであの日の公園みたいだ、と思っていたら、
Aが真っ赤な顔のまま小さく笑った。
もしかしたら、Aも同じことを考えていたのかもしれない。
「……あのさ」
「……うん？」
「何年後になるかわかんないけど、もし……」
そこまで言って口を閉じた僕を、Aが少し不思議そうに覗き込んでいる。
だけど何も言わないまま、僕の次の言葉を待ってくれてる姿に、笑った。
「………なんでもない」
「……そう？」
「うん」
変な羽生くん、と笑うA。
それだけでもう、やっぱり例えようもないくらい幸せで。
その言葉の続きを、今度はちゃんと、
実現したときのために取っておくことにした。
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詩文(プロフ) - 智枝さん» 直前の、しかも骨折ということで…ご本人の気持ちを思うと本当に胸が痛いですね…。プル様も、またショーなどで元気なお姿を見せてほしいところです♪ わ、それは羨ましい！小塚さんの生スプレッドイーグルをわたしの分まで目に焼き付けて来てくださいませ〜(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年3月19日 19時) (
レス) id: 4f7d9808f9 (このIDを非表示/違反報告)
詩文(プロフ) - 智枝さん» ありがとうございます〜！！陸くんはクラスメイトとか、入ってきたら後輩とかにモテるタイプではないかと！(笑)佳菜子イメージ通りですか？良かったぁ〜ヽ(*´∀｀)ノ個人的に飛び蹴り入れたってとこが書いててありだなと思いました(笑)次の番外編もお待ちしてます♪ (2016年3月19日 19時) (レス) id: 4f7d9808f9 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - そーたやプル様には快復に向かうよう、祈るばかりです。こづの勇姿は4/16,17のSOIでしっかり見届けてくるね！ (2016年3月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 陸くーん！(涙)たくましく育ってますね〜！嬉しい！私の中ではちょーイケメン設定で楽しみました♪きゃなこはもう・・・まんまっすね(笑)続編、番外編ありがとうございまーす♪ (2016年3月18日 14時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
詩文(プロフ) - かりん。さん» わ〜そう言って頂けて良かった！陸くん話は超ノリノリで書いたのでわたしとしても思い入れができました(笑)幼馴染と２人で結婚式に出席してお祝い言ってくれるとこまで妄想済みです← ゆづかなは是非こうあってほしい！(*´∀｀)コメント本当にありがとうございました♪ (2016年3月16日 22時) (レス) id: 4f7d9808f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩文 | 作成日時：2015年9月7日 13時
