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まず真っ先に思ったこと。
やべー、ついに幻覚見え出した俺。
正直な話、Aと離れてからこういう夢は何度か見た。
夢の中の僕は廊下を走って、待ちきれずに図書館のドアを開ける。
カウンターの中にいたAが顔を上げて、花が咲いたような笑顔で、
羽生くん、と僕の名前を呼ぶ。
それだけで僕はもうどうしようもなく嬉しくて幸せで。
たとえ起きた時、反動でとてつもない喪失感と虚しさを味わうとわかっていても、
眠れない夜、夢に見たいと願うのはいつもAだった。
それでも、Aがこんなふうに目の前に現れる夢は一度も見たことがない。
それくらい有り得ないことだって自分でもよくわかってるし。
あれだ、何回か瞬きしたら消えるやつだ。
明日本番なのにしっかりしろよ俺。
それでも、幻でもいいから少しでも長く見ていたいとか思ってしまうのは、
どうしようもないことかもしれない。
だけどその幻覚は、いくら見続けても消えるどころかどんどん近付いて来て。
「良かった、会えて。まだ帰ってないって聞いたから入れ違いになるかもって思ったんだけど」
「……………」
「やっぱりこっちはもう暖かいんだね。桜も咲いてるなんてすごいよね」
「……………」
「……羽生くん？」
こんなに見続けてるのに、幻覚は一向に消える気配もない。
それどころかなんか話しかけてくるし、返事がないのを不思議がってるし。
「………………A」
「？はい」
「本物？」
呼びかけると反応するので思わずそう聞くと、
目の前のA(仮)は一瞬きょとん、とした顔になって、
「……偽物のわたしに会ったの？」
「ふはっ」
そう困惑顔で聞いてくるから、思わず吹き出した。
A(仮)はそれにびっくりしてたけど、ゆっくり笑う。
夢に見たのと同じ、花が咲いたような笑顔で。
ベンチに座ったまま無意識に伸ばした手を、ふわっとした温もりが包む。
力を込めればそれに答えるみたいに、少しだけ強くなる感触。
ああ、目の前にいるのは本当にAなんだ。
そう確かに実感して、
嬉しくて嬉しくて仕方ないはずなのに。
「！」
「………」
こっちを見たAが目を見開いて、泣きそうな顔をする。
ああ、もうそんな顔させたくなんてなかったのに。
そんなことをぼんやり思っていると、手を包んでいた温もりが一瞬離れて、
すぐに身体全体でそれを感じた。
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詩文(プロフ) - 智枝さん» 直前の、しかも骨折ということで…ご本人の気持ちを思うと本当に胸が痛いですね…。プル様も、またショーなどで元気なお姿を見せてほしいところです♪ わ、それは羨ましい！小塚さんの生スプレッドイーグルをわたしの分まで目に焼き付けて来てくださいませ〜(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年3月19日 19時) (
レス) id: 4f7d9808f9 (このIDを非表示/違反報告)
詩文(プロフ) - 智枝さん» ありがとうございます〜！！陸くんはクラスメイトとか、入ってきたら後輩とかにモテるタイプではないかと！(笑)佳菜子イメージ通りですか？良かったぁ〜ヽ(*´∀｀)ノ個人的に飛び蹴り入れたってとこが書いててありだなと思いました(笑)次の番外編もお待ちしてます♪ (2016年3月19日 19時) (レス) id: 4f7d9808f9 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - そーたやプル様には快復に向かうよう、祈るばかりです。こづの勇姿は4/16,17のSOIでしっかり見届けてくるね！ (2016年3月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 陸くーん！(涙)たくましく育ってますね〜！嬉しい！私の中ではちょーイケメン設定で楽しみました♪きゃなこはもう・・・まんまっすね(笑)続編、番外編ありがとうございまーす♪ (2016年3月18日 14時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
詩文(プロフ) - かりん。さん» わ〜そう言って頂けて良かった！陸くん話は超ノリノリで書いたのでわたしとしても思い入れができました(笑)幼馴染と２人で結婚式に出席してお祝い言ってくれるとこまで妄想済みです← ゆづかなは是非こうあってほしい！(*´∀｀)コメント本当にありがとうございました♪ (2016年3月16日 22時) (レス) id: 4f7d9808f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩文 | 作成日時：2015年9月7日 13時
