私が7人と仲間になるまでのお話.【BTS】

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「はーい！今日はここまで！」



「「お疲れ様でーす！」」





新曲の振り付けは、私が好きなタイプのダンスで直ぐに飲み込むことが出来た。

FIREは激しいダンスだから、自分をよりアピールする事ができる。 女でも、小さくても、こんなに踊れるんだぞって証明できるんだ。


ダンスをしている時だけは、何も考えなくていい。

これだけが私の力になってくれる。









「……ここの振り、」


『……、』


「大きくした方がいい？ 小さくした方がいい？」


『……っと、おおきく、したほうがいいと思います』


「分かった。ホソクヒョンも同じこと言ってたから間違いないだろうね」









……ホソクさんに聞いたのなら、私に聞かなくて良かったじゃん。

ダンス練習になると、毎回突っかかってくるジョングクさん。普段は必要以上話さないのに、ダンスの時だけどうしてか冷たく当たってくる。


唯一の同じ歳であるジョングクさん。
打ち解けることも出来ないから、さん付けで呼んでるけど、当の本人は名前すら呼んだことはない。




『……練習、しよ』





皆がまだ残って練習する中、邪魔にならないように隅っこに移動して、イヤホンをつけた。

女だからって、パフォーマンスで足引っ張ってられないんだ。









「＿＿＿＿＿＿俺らの声、邪魔らしいよ」



「そんなのいつものことじゃん」



「や、やめなよお前たちっ」



「とか言って、ホソクヒョンも本気で止めないくせに〜」







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……まだ、音楽かけてないんだけどなあ。




でも


大丈夫。


こんなこと言われるようなことした私が悪いんだ。


だから、全然、大丈夫。




今度こそ音楽をかけようとした瞬間

誰かから肩を叩かれた。









『……あ、ナムジュンさん』


「体調は大丈夫なのか聞きに来ただけ」


『えっと、だ、だいじょぶ、です』


「うん。とりあえず無理はしないでよ、





＿＿＿＿＿＿支障きたされるの迷惑だから」







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ナムジュンさんが話しかける内容は、リーダーとしての役割の時だけ。
メンバーの体調はしっかり把握しとくように、社長から言われているらしい。

彼がリーダーじゃなかったら、きっと話しかけてもくれなかっただろう。




……迷惑、かけたことなんかないのになあ。


熱が出たって、怪我したって、いつでも一人でどうにかしてきたはずだった。

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