私が7人と仲間になるまでのお話.【BTS】

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『急がなきゃ……』






ダンス練習まで残り3分。

コンビニに寄っていたら、ギリギリの時間になってしまった。

……喉がイガイガするって言ってたホソクオッパにのど飴も買えたし、後で渡そう。



あれから徐々に話せるようになったホソクオッパを思い出して、思わずニヤけてしまう。
今までのことが嘘のように甘々なオッパのことを、私はとても、もっと好きになった。



スタジオまでの足取りは軽くて

知らず知らず小さなスキップを踏んでいた。









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『＿＿＿＿＿＿ｯ???!』









「＿＿＿＿＿みろ、」














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前触れもなく後ろから響く、頭の鈍痛。




一瞬で視界が揺れて、力が抜けていく。




最後に聞こえたのは、誰かの声だった。









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『……ん、』






おもむろに目を開ける。


なんだろう、頭が、すごく重い。






『……った、頭がっ、』






少し頭を動かすと、途端に走る激痛。

後頭部を触れば、ぬるりとした生温い感覚。



恐る恐る手のひらを見れば、既に真っ赤に塗られた右手がそこにはあった。

喉がヒュッと音を立て、心拍数が上がる。







『……なに、これ』








異常を感じたと共に、今 自分が知らない場所に居ること事に気付く。倉庫のような、狭い空間。






……そうだ、スタジオに向かおうとしてたら後ろから殴られたような感覚が……














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「_____目が覚めたみたいね」









『………………え……？





リリー、さん……？』









扉から入ってきたのは、見覚えしかない女性。

BTSのメイクスタッフさんの、リリーさんだった。

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