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その日はそれから、
望とたくさん話をした。
望とわたしはおんなじ大学に通っていること。
わたしは理系で、望は文系だ、ってこと。
望は大学でモテモテで、
いつも周りにひとがいる、人気者だってこと。
俺イケメンやもんなあ！
なんてうざったらしいこと言うてたけど
ほんまにイケメンやから余計うざいねん、笑
もちろん、わたしが望の彼女やってことは秘密。
それは、望本人に思い出して欲しいやん？笑
「１番にお見舞い来てくれるっちゅーことはー、
Aちゃんと俺は、仲良しやったんや？」
「んまあ、そうやね、高校から一緒やったし。」
「ふーん。」
「なんやねん、興味ないならきくなや、笑」
「はは、笑
なんかええなあ、男女で仲ええとか！」
そりゃそうでしょうよ、カレカノ、ですもん、笑
「あ、わたし以外お見舞い来ないって
もしかして、望、他に友達おらんかったんちゃうん」
「ええ！そうなん！
やめてやあ！俺、人気者やったんちゃうん！笑」
望と過ごす時間は相変わらずあっとゆーまで、
「すみません、そろそろ時間ですので、」
看護師さんが面会時間の終わりを告げにくる。
「あ、はーい。すぐ帰ります。」
「じゃ、望、また明日ね。」
「おん、ありがとう。」
そうやってしっかりお礼言えるところも
望の好きなところの１つだったなあ、なんて。
ヒラヒラ手を振る望を背に、
わたしは病室を出た。
なんか、思ったより自分が平気でビックリ。
そりゃそうか、
だって望自身が全然平気なんやもん。
ほんまに忘れてんの？
ってくらい普通に話せるし、
頭に包帯巻いてることと、
場所が病室だ、ってこと
あと、わたしのことちゃん付けで呼ぶ、
それ以外は、至っていつも通り。
でもやっぱり、
なんか他人行儀で
「あー、はよ、
思い出してくれへんかな、わたしのこと」
続く
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作者名：みやび | 作成日時：2017年8月13日 19時
