キミと出会えて良かった【金カム】 (ページ4)

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セーラー服知らない？？ページ4

怪しまれていることに気が付いたAは開き直り笑顔で挨拶を始める。

『えぇっと私犬塚Aです！Aって呼んでくれると嬉しいな〜、好きな食べ物はロールキャベツ！18歳現役じぇーけー！怪しい物じゃないよ！なんか気が付いたら北海道でした！』

おちゃらけながら元気に挨拶をした。

それに勢いに圧倒された2人も挨拶を始める。

ア「私はアシリィパ、アイヌの女だ」

『綺麗な青い瞳をしてるな〜って思ったんだけどアイヌの人だったんだ！よろしくね、えっーとアスリパちゃん？』

ア「アシリィパだ」

『ア、アシリィ…？パちゃん！(言いにくい…！)』

ア「そうだ。そうゆうAも綺麗な瞳をしているな。杉元と同じシサムだよな？」

『シサム？』

杉「シサムはアイヌ以外の日本人って意味らしいぜ」

『あー、コレはね生まれつきこうだったんだ。友達にも珍しいよねってよく瞳触られてたなぁ〜』

「俺は……杉元佐一だ」

少し躊躇いながらも先程までの警戒したような瞳ではなく少しだけ穏やかな表情で自己紹介を始める。

『じゃあ、杉元くんだ！よろしくね』

「気になることが幾つかあるんだけど聞いて良いか？」

『うん？全然良いよ』

「その格好はなんだ？海軍なのか？…でも女の海軍なんて珍しいな」

『杉元くんからかってるでしょ〜？海軍だなんて、これは学校のセーラー服だよ？』

海軍じゃないと分かり、ホッとする杉元だったが新たな疑問が生まれる。

杉「せぇらぁ服？何だそれ？？」

ア「私もこの格好は初めて見た。そんなに足を出して寒くないのか？」

『えぇ、2人とも知らないなんて珍しいね。ものすんごく寒いよ！？でもね、私が住む関東じゃ滅多にこんな雪積もらないから防寒対策してなかった』

杉「なんでまた関東から北海道に…って気が付いたらここに居たんだっけ？」

『そうです…』

しゅんっと落ち込むAから少し距離を取りアシㇼパと杉元はコショコショ話を始める。

杉「どうする？アシㇼパさん、仲間に加えちゃう？」

ア「こんな雪山に1人で置いていく訳には行かないだろ。それに私はAが嘘をついているようには見えない！」

杉「…分かった。アシㇼパさんがそう言うなら俺は信じるよ」

杉元はAに近づいて右手を差し出す。