『本当の裏切り者は誰だろう』

LIAR303 ページ32

「ねえーやろーよー」



『ちょ、まじで離せぇぇぇ…』




ぐいぐいと腕を引かれて生徒会室の方に連れて行かれる

なにこいつ馬鹿力かよ…


(ちなみにセンラ先生は女子に捕まってます)



『ほんとにやらないってば！』




「なんで？成績も上がるしめんどい授業も生徒会の仕事って言ってサボれるよ？」




「まあ、土曜日とかも来ないと行けないけどねー」




『それがいや！！！！』




もるでお先輩がやれやれ、と首を傾げる。
呆れてる暇あんならこの子供みたいな副会長止めろよ！！！

私の腕もげるか私が無音先輩の頭吹っ飛ばすかどっちかだぞ？！





「だからなんで土曜日いやなの？」




『それはッ…』




何か言おうとすると、体が後ろに引っ張られる


無音先輩の手が離れたと同時に後ろのなにかにぶつかった
するり、と腰と首に手が回る



『はぁ…、』



え？なに？また変なの増えた？
もうAさん無理だぞー？




「な、んで…」





「ありゃ……」





『ん？』




呆然ともるむね先輩が私の後ろを見つめている。


私が首を傾げていると、後ろから聞いたことのある声がする。



.





.




.






「ちょっと、なにうちの子いじめてくれてんの」






『！！』




その声に嬉しくなって振り向いた





.




.






『そらるさん！！』






「ん、久しぶり。」





「そらるさん！A！！」





『あ、裏切りまふ太郎。』





「根に持ってんのかこの野郎！！」





.





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