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浮「分かったよ。やんない。もう2度と。でもさ…
Aちゃんが水泳やるならいいよ？」
俺の突然の言葉に驚きが隠せてないAちゃん。
「何言ってるの…？」
浮「今日、てかさっき。楽しそうにしてたの見て、泳いで欲しいって思った。」
「私は、そんな価値無いの。泳いでいい訳がない。」
霞んだ声で言ったのは
「人1人も救えないのに…。」
という一言だった。
浮「えっ…。どういう事？」
下を見ながら寂しそうな顔をするAちゃん。
「私ね、2年前に友達何人かと海に行ったの。」
「夕方になって、波が強くなってきて。そろそろ帰ろうかって話になって。」
「その砂原に帰っていく時に、凄い大きな波が来て。」
「友達が1人のまれた。」
開いた口が塞がらない。だからって事…？
「すぐ助けにいって、沖に上がったはいいものの、もう息してなかった…。」
「引くよね…？こんなの」
さっきより目が死んでいるAちゃん。
浮「引かないよ。」
「…でもその話には続きがあって。
うちの両親は水泳系の仕事についているの。
父親はライフセーバー。母親はプールのコーチ。
だからね、何でお前は死者を出したんだ。って。」
今にでも泣きそうなAちゃん。
「水泳の仕事についている両親の子供何だから、ウチが責任とることになるだろ。って。」
「お兄ちゃんも、水泳が得意で。私、ダメダメで。何でお前は出来ないんだ。って言われ続けてた。
そこで大会が行われて。その大会に出場して初めて優勝したの。県大会も出れるってなって。」
話を聞いていると、本当に水泳が好きなのが伝わる。
「その時の事故で。そっから怖くなって。
でも、私の目の前で浮所君が死んじゃったらって思ったらっ…」
泣いてる…、Aちゃんが…。あの強いAちゃんが。
何故か分からないけど、抱きしめたくなって。
「えっ？」
Aちゃんを抱きしめる。
浮「本当にごめんね。心配させて。
水泳しない理由教えてくれてありがとう。」
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はつね(プロフ) - すてきな作品です！涙止まらないです！ (2020年5月5日 6時) (
レス) id: ee2a92e956 (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年7月2日 10時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさの | 作成日時：2017年6月2日 20時
