昔のこと ページ46
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顔を青くする三兄弟をよそに、私たちは話し込む。
『んで、もう一枚はどーするの？』
「あー…投げるか」
『じゃあ私にやらせて！』
さっきからずっと視線を感じている。
多分残りはその人のターゲットなのだろう。
にししっと笑う私に、キルは不思議な顔でプレートを渡した。
『そー…れっ！』
「おー…飛んだなぁ」
大きく振りかぶって前…と見せかけて後ろへ飛ばす。
多分このプレートを狙っている人は予測して前に動いているので後ろへの反応が遅れるという計算だ。
上機嫌でプレートの飛んでいった方を眺めるAの後ろから、三兄弟の長男、アモリが迫っていた。
しかし絶などしてないたかが一般人の忍び寄りなど、念取得者からすればなんら怖くは無い。可愛いものである。
拳を振り上げたアモリに、回転しながら踵で横腹に蹴りが入る。
案の定吹っ飛ばされ、その勢いのまま木に衝突した。
「ｶﾞｯ…」
「「兄ちゃん！」」
『アンタら女だからって私のこと舐めてんのかも知れないけど、命拾いしたんなら早く行きな。殺すぞ？』
ひぃっ…、とひ弱な声を上げながら、腰の抜けた足で森の中を去っていく三人。
それもそうだ。兄を蹴りで吹っ飛ばされた挙句に念込みの殺気ときた。
横にいるキルアですら冷や汗を垂らすような殺気に、常人が耐えられるものでは無い。
三人が視界から消えたのを見て、やっとAは殺気をおさめた。
『…ふぅ。さーて、キルア、プレートも集まったしダラダラしてよっか！』
「あ、あぁ…」
いこいこー、と森の奥に進んでいくAを見ながら、キルアは立ち尽くしていた。
過去にもこうやって、森の中で二人でいて、侵入者を蹴りでやっつけた姉を見た。
それが急に思い出されたのだ。
なぜ忘れていたのか。
そうだあの時自分は＿
(姉貴に、殺されそうになったんだ)
記憶の中の開けてはいけない扉が、今少し、開いた瞬間だった。
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メロンパン18号 - 好感度系の作品をH×Hでやってくれるなんて…主様ありがとうございます！読ませていただきます！ (2023年4月3日 14時) (
レス) @page39 id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - もさん» まじですかありがとうございます！！！！ (2023年3月22日 15時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最高…！ (2023年3月22日 10時) (レス) @page40 id: f3ac1f4c1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - ぽちゃ子さん» うわぁ！嬉しいです！！！ありがとうございます！！！頑張りますね！！！ (2023年3月22日 8時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ子(プロフ) - 文章が読みやすくて内容がスルスルと頭に入ってきました！！頑張ってください！！ (2023年3月21日 22時) (レス) @page33 id: a18afddbb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃあろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時：2023年3月18日 20時
