狩るものと狩られるもの ページ42
.
次にAが明るい声をあげたのは、タイムアップ30秒前。
ゴン達がゴールにたどり着いた時だった。
"タイムアップーー！第3次試験通過人数 26名！！"
『みんな！間に合って良かった〜！！』
「「「「 A！！！」」」」
ゴールしたゴン達に駆け寄り、Aはそれぞれの名を呼んだ。
「お前、無事だったのか！」
「4人とも一緒だったのにAだけ違っちゃったから、心配したんだよ！」
「んだよ、全然へーきそうじゃん」
「Aだけ別ルートだったが、問題はなかったのか？」
『うん！ぜんっぜん平気！2番目にゴールしたもん！』
「「「「 2番目！？ 」」」」
誇らしげなVサインと笑顔を見せるAに、レオリオ、ゴン、キルア、クラピカ達4人は驚きの声をあげる。
といっても、殆ど自分を抱いていた兄のお陰なのだが…。
「やっぱりAはすごいや！」
「ったく…俺もそっちの方が良かったぜ」
『確かにそっちは大変だったみたいだねぇ。あちこち汚れてるし……』
「や〜、コレは最後の最後に汚れちゃってさ」
ゴンとキルが口々に、ギリギリまで粘った試験内容を教えてくれる。
(やっぱり、心配することなかったな)
制限時間が迫る中、いつになっても姿を現さないゴン達にヤキモキしていたAだったが、皆の無事な顔を見てほっと一息ついた。
タワー頂上で別れた時に比べると、だいぶ汚れた彼らの衣服が、離れていた72時間を代弁しているようにも見え…。
Aは心の底から再会を嬉しく思う。
何でもない会話も、3日ぶりだと思えば自然に笑みがこぼれる。
(よかった！！)
喜色満面、再会を噛みしめる間もなく、集められた受験生達に、次なる試験内容が発表された。
その内容とは＿＿
「これからクジを引いてもらう。このクジで決定するのは………
"狩るものと狩られるもの"！！ 」
ハンター試験終了まで、刻一刻と時が進んでいた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メロンパン18号 - 好感度系の作品をH×Hでやってくれるなんて…主様ありがとうございます！読ませていただきます！ (2023年4月3日 14時) (
レス) @page39 id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - もさん» まじですかありがとうございます！！！！ (2023年3月22日 15時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最高…！ (2023年3月22日 10時) (レス) @page40 id: f3ac1f4c1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - ぽちゃ子さん» うわぁ！嬉しいです！！！ありがとうございます！！！頑張りますね！！！ (2023年3月22日 8時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ子(プロフ) - 文章が読みやすくて内容がスルスルと頭に入ってきました！！頑張ってください！！ (2023年3月21日 22時) (レス) @page33 id: a18afddbb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふぃあろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時：2023年3月18日 20時
