トランプの時間 ページ40
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「ダウト」
『嘘！？また負けた…』
合格者は今だ三人。
そこには異様な光景が広がっていた。
「ちょっと顔に出すぎじゃないかい？♦」
「Aらしくない」
『そんなこと言ったって…この体、表情筋ゆるゆるなんだよぉ…』
部屋の隅でそんな会話をする三人は、この暇な時間に仲良くトランプをしている。
そして只今全敗中のAが、むっと頬を膨らましていた。
勿論、決して弱いわけではない。そう、この二人が強すぎるのだ。
片方は無表情。片方は口角を上げっぱなし。こんな場面を他の人が見たならば、もはや狂気の渦である。
うあー！とトランプを投げながら倒れるAに構わず、相対する二人は会話を続ける。
「よく彼女がAだって信じたね♦ あの子オーラも違うし、イルミなら信じないと思ったのに♠」
「当たり前。何年一緒に過ごしてきたと思ってるの。…まぁ性格は大分違うけど」
「くくっ、そうだねぇ♥」
二人は同時に、前で倒れこんだまま動かない少女を見つめる。
確かに、彼女はあまり騒ぐほうではなかったし、感情を表に出すことなんて滅多になかった。
例えるなら、イルミの女版である。
けれどたまに見せる笑顔が可愛かったり、意外とドジだったり。そんなところに惹かれていたのもまた事実。
しかしどうだろうか。
今の彼女は前とはうって変わって明るくて、よく笑う。年相応の普通女性である。
そんな中にもどこか惹かれる何かを秘めた、前とは違うA。
そんな彼女に二人とも、既に気を許していた。
『…なによ、そんな見つめて。……もう一回やろう！次は勝つ！』
「いいよ。勝てるなら」
『もうイル兄ったら意地悪言わないで！』
むぅっと頬を膨らました彼女に、珍しく、可愛いなんて言葉が漏れるイルミ。
彼が妹へ向けるのとは少し違う感情に気がつくのは、もう少し後のお話。
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メロンパン18号 - 好感度系の作品をH×Hでやってくれるなんて…主様ありがとうございます！読ませていただきます！ (2023年4月3日 14時) (
レス) @page39 id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - もさん» まじですかありがとうございます！！！！ (2023年3月22日 15時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最高…！ (2023年3月22日 10時) (レス) @page40 id: f3ac1f4c1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - ぽちゃ子さん» うわぁ！嬉しいです！！！ありがとうございます！！！頑張りますね！！！ (2023年3月22日 8時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ子(プロフ) - 文章が読みやすくて内容がスルスルと頭に入ってきました！！頑張ってください！！ (2023年3月21日 22時) (レス) @page33 id: a18afddbb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃあろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時：2023年3月18日 20時
