記憶と違う ページ30
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キルアside
(これは好都合だ)
壁に沿ってゴンと座るキルアは考える。
目の前で目をつぶったまま立っている少女、A＝神崎。
彼女が自身の姉であるかを見極めるには、彼女の攻撃を見てみないと分からない。
銀髪の少年は、姉の特徴を考えていた。
(姉貴は…そうだな、あんまり肉体戦はやっていなかった気がする。それから動きが滑らかだった。あとは…突発的な動きより、計画的に頭を使って攻撃してたな)
パッと思いつく限りではこのくらいである。
一言で表すと、姉のそれは"美しい"。
一寸もの狂いのない、無駄なものを最小限にまで落とした攻撃の軌道。相手が瞬きなどする暇もなく眠るように殺すその技法は、一家の中でも最高クラスに静かなものだった。
そして、まるで舞を踊るかのような身のこなしと共に揺らぐその髪。ふとした瞬間に視界に映る憂いを帯びた目は、まさに白い悪魔の二つ名に相応しい程のもの。
キルア自身、何度見惚れたか分からない姉を思い出して、そしてその姉を目の前の少女に重ねてAを見ていた。
(あれは絶対に姉で間違いない)
直感でそう思っていた。
目を閉じてから数分たったAは、遂に動いた。
…というか
「「消えた！？」」
全く分からなかった。
ビッ、と空気の振動を感じたと思ったら、ずっと見ていた目の前のAが消えたのだ。
俺らとやったときは笑顔だったジジィの顔から笑顔が消えた。
どこだ。一体どこに行った！？
この狭い部屋のどこにアイツが…
目を泳がせていた俺は、またあのビッという空気の振動を感じた。
それは隣のゴンも同じだったらしく、二人でその空気の振動の元へと視線を向けた。
「「！？」」
だが時すでに遅し。
そこには、ジジィの膝辺りに蹴りを入れたAがいた。
ガッといやな音を立てたその膝は崩れ、ボールが弧をかいて手から離れていく。
Aが手を伸ばし、絶対に取ったかと思われたが、それはやはり拒まれてしまった。
『こんの糞じじいめ…汚い！！』
「そうか？普通じゃよ、普通」
手を伸ばしたAの足を踏み、その勢いでボールを取ったジジィ。
余裕そうに見えるその顔だが、明らかに冷や汗が滲んでいた。
しかしそれよりも…
(姉貴じゃない…？)
記憶の中の姉と、攻撃パターンが違っていた。
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念での会話は二人にとっては無の時間→←糞じじい思考読めんのかよ
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メロンパン18号 - 好感度系の作品をH×Hでやってくれるなんて…主様ありがとうございます！読ませていただきます！ (2023年4月3日 14時) (
レス) @page39 id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - もさん» まじですかありがとうございます！！！！ (2023年3月22日 15時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最高…！ (2023年3月22日 10時) (レス) @page40 id: f3ac1f4c1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - ぽちゃ子さん» うわぁ！嬉しいです！！！ありがとうございます！！！頑張りますね！！！ (2023年3月22日 8時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ子(プロフ) - 文章が読みやすくて内容がスルスルと頭に入ってきました！！頑張ってください！！ (2023年3月21日 22時) (レス) @page33 id: a18afddbb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃあろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時：2023年3月18日 20時
