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親愛なる弟 ページ25

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「ハンター審査委員会の船だってのにシケてんな〜」

「面白いもの、何もなかったね」




飛行船が飛び立つなり、探検を始めた3人は落胆を口にしていた。




「でも、眺めはすごいよ!」




ゴンの声に窓の外を見れば、キラキラと耀く夜景が広がっていた。




『ホント、宝石みたい』

「うわ、すげ〜」




Aとキルアも歓声をあげる。

3人は足を止め、流れゆく窓景に向かいながら、ポツポツと他愛もない話を始めた。

キルに最初の質問をしたのは、ゴンだった。




「…キルアの父さんと母さんは?」

「んー?生きてるよ(多分)」




遠い目をしてそう言うキルに、安堵する。

よかった。お母様もお父様も生きているのか。

やはり会いたい気持ちは大きくて。

少し感情が揺れてしまうのが自分でもわかる。

そんな私には気づかず、二人は、話を進めていた。




「何してる人なの?」

「……殺人鬼」

「両方とも?」




キルアはゴンの反応が想定外だったことに驚いたようだ。




「おもしろいな〜お前。マジ面でそんなこと聞き返してきたやつ、初めてだぜ?」

「だって本当なんでしょ」




ゴンの言葉を聞いて、キルはいい友達を持ったなと改めて思う。

こんなにも切実で、疑うことを知らなくて、とことんに相手を信じ続ける。

そんな友達が、キルにはピッタリだと私は思っていたのだ。

微笑ましい目で見つめる私にちらりと視線を向けたキルは、そのまま話を続けた。




「俺んち、暗殺稼業なんだよね。家族ぜ〜んぶ。その中でも俺今、すげぇ期待されてるらしくてさ」

「そうなんだ。なんで?」

「俺、姉貴がいたんだよ。たった一人の優しい姉貴。他はみんな兄貴とか弟なんだけどさ_」




キルは果たしてゴンに聞かせたいのか、はたまた私に聞いてほしいのか。

私は静かに、親愛なる弟の話に耳を傾けた。


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暗殺一家の秘密のお話→←飛行船での出来事



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メロンパン18号 - 好感度系の作品をH×Hでやってくれるなんて…主様ありがとうございます!読ませていただきます! (2023年4月3日 14時) (レス) @page39 id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - もさん» まじですかありがとうございます!!!! (2023年3月22日 15時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最高…! (2023年3月22日 10時) (レス) @page40 id: f3ac1f4c1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - ぽちゃ子さん» うわぁ!嬉しいです!!!ありがとうございます!!!頑張りますね!!! (2023年3月22日 8時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ子(プロフ) - 文章が読みやすくて内容がスルスルと頭に入ってきました!!頑張ってください!! (2023年3月21日 22時) (レス) @page33 id: a18afddbb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぃあろ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/  
作成日時:2023年3月18日 20時

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