戦犯かまし ページ21
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「しゅ〜〜〜〜りょ〜〜〜〜ぉ!!
豚の丸焼き料理審査、70名が通過!!」
ゴオオオォォン……!
銅鑼の音とともに、二次試験試験官メンチの大声が響いた。
あの会話の後すぐに開いた扉の中では、二人の試験官の姿があった。
話の流れから四人と共に行動することになった私は、最初の課題の豚の丸焼きを作るために四人で豚を狩り、試験官の一人であるブラハに上げ渡したところだ。
メンチの隣では、豚の丸焼き70匹をたいらげた、もう1人の試験官ブラハが満足気に腹を抱えている。
あの体格とはいえ、食べる量には限界がある、と言ったのは受験生の誰だったか。
予想以上の大食漢ぶりに誰もか呆れ……いや、感心する間もなく、次のメニューが発表される。
「二次試験後半、あたしのメニューは……スシよ!!」
スシってあのスシ??
ジャポンで死ぬほど食べた記憶のある聞きなれたフレーズが耳に入ってきた。
なんと言っても好きだったのだ。スシ○ー。
あっ、は○寿司も好きだったしかっ○寿司も好きだったよ!!
勿論ゾルティック時代もジャポンのことは大好きだったのでよく食べていた。
職人ほどの腕前は決してないが、作り方は知っている。
「うーん、ライスだけで作るのかなー。キルアはわかる?」
「俺も知らないな。道具とか見ると……他にも何か使いそうだぜ?」
ゴン達同様、他の受験生も初めて聞く料理名に困惑の色を隠せない。
用意された調理器具やライスを目の前にしても、『スシ』がどんな料理なのか、イメージすることさえ難しい。
「Aは?なにか分かるか?」
『実はこれが知ってるんだよねー』
によによしながら言えば、キルがマジかよ!?と驚いた顔を見せる。
こう見るとキルも年相応だなー、可愛い。
私達の話を聞きつけたゴンとレオリオとクラピカも、キルと一緒に聞き耳を立てる。
『ジャポンの伝統料理なんだけど、ご飯の上に魚の切り身を乗っけて…』
「魚ァ?!お前、ここは森ん中だぜ?!」
「声がでかい!!」
ツッコむクラピカの声も、十分でかい。
結局、受験生全員が、魚目指してビスカの森に散ることとなった。
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メロンパン18号 - 好感度系の作品をH×Hでやってくれるなんて…主様ありがとうございます!読ませていただきます! (2023年4月3日 14時) (レス) @page39 id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - もさん» まじですかありがとうございます!!!! (2023年3月22日 15時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 最高…! (2023年3月22日 10時) (レス) @page40 id: f3ac1f4c1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - ぽちゃ子さん» うわぁ!嬉しいです!!!ありがとうございます!!!頑張りますね!!! (2023年3月22日 8時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ子(プロフ) - 文章が読みやすくて内容がスルスルと頭に入ってきました!!頑張ってください!! (2023年3月21日 22時) (レス) @page33 id: a18afddbb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃあろ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2023年3月18日 20時