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「奈良坂くんとお昼食べることになったんだけど、一緒にどう？」
彼女に声をかけられたのは彼女のランク戦を見てから4日後のことだった。
土日をはさんだが、タイミングが合わず彼女には本部で一回も会わずに土日が終わった。
一分間の沈黙。のちに彼女が口を開いた。
「だめ･･･かな？」
「あ･･･行きます」
「よかった！もう奈良坂くん屋上前で待ってるらしいから早く行こ！」
これがやっと彼女とまともに会話できた一回目かもしれない。俺は彼女の後ろをついて一緒に屋上に向かった。
「ん･･･？屋上･･･？」
「私持ってるから鍵！」
前見かけた屋上のことがわかるかもとふと思った。
｢奈良坂くん待たせてごめんね｣
｢いや、……辻も来たんだな。お前のことだからAが誘ったら来ないかと思ってた｣
｢……奈良坂がいるって聞いたから…｣
｢何？二人ともそういう関係なの？｣
彼女が笑いながら問いかけてきた。もちろん俺と奈良坂はそういう関係ではない。
｢｢違う｣｣
｢ふふ、息ピッタリ｣
そうこうしているうちに鍵を開けてくれて俺は人生で初めて屋上に上がった。意外と何も無く無機質な感じがした。柵が付いてるので俺達は柵を背にして座って各自昼ごはんを広げる。座る順番は俺、奈良坂、彼女の順番だった。奈良坂がいるおかげで彼女の姿はあまり見えない。良かったのか悪かったのか。
｢奈良坂くんこの前は援護ありがとう。改めてお礼言おうと思ってたんだよね｣
｢いやいや、お礼言われるほどじゃないって。危ないと思ったら助けるよ｣
｢三輪隊と太刀川隊合同任務だったのか？｣
｢違う違う！混合部隊での任務だったの。太刀川さんがレポート溜めたせいで終わるまで太刀川さんだけシフト外されちゃってさ。そうなるとちょっとバランス悪いから三輪くんと奈良坂くん来てくれたんだよね。｣
｢そういう時に限って門大量発生だったよな…｣
｢そうそう、あんなに忙しいの久しぶり｣
2人の会話を聞くに、わりと親しい仲だということがわかる。
｢2人は仲がいいんだな｣
｢まぁな｣
｢歳が近いし、出水と米屋が仲良いのもあって三輪隊とは仲良いかもしれないね｣
彼女は俺が思ってるよりさらに顔が広いのかもしれない。あと第三者がいると普通に会話出来るという新しい発見があった。
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羽憐(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！辻ちゃん可愛い…！！続き楽しみにしてます！！ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)
沖島(プロフ) - 2話の比喩表現がとても綺麗で辻くんの瞳から見える光景はどんなに綺麗に見えるのかと一言考え込んでは唸りそうになりました。今後ライバルになりそうな出水くんとのやり取りや夢主と普通に話せる関係に至るまでの流れが気になります……！ (2019年4月1日 18時) (レス) id: 2fdfab8df6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらいどぽてと。 | 作成日時：2019年3月31日 2時
