6 ページ7
瓏side
俺は今、チーかまを食べながら、ある1人の人物の事を考えていた。
その人物とは、入学当初俺ら3人に喧嘩を売ってきた先輩の事だ。
先輩は余程のアホなんだろう、毎度月に1回1人で喧嘩のリベンジに来ては、いつもボコボコにやられて帰っていく。いや、花垣◯道かよ。
1体3でどう考えても俺たちの方が勝つに決まっとんのに、先輩もよう飽きんな。
逆に尊敬するわ、その図太い神経。
先輩近々また部室に来そうやな〜、そろそろ先輩と喧嘩するん飽きてきたんよな。
5人位で来てくれれば退屈しなくて済むんだが。
そんな事を考えていたら本当に来そうだからやめとこう、と思いながらチーかまを食べていると、突如、大きな音を立てて部室のドアが開け放たれ、それとほぼ同士に聞き慣れた…いや、聞き飽きた人物の声が部室に響いた。
先輩「おい!お前ら喧嘩しに来たぞ!」
あちゃ〜、やっぱり来たか先輩。どうせすぐ負けるんやから来んくてもエエやろ。つかデカい音立てて扉開けんなや、ビックリした…。
俺と玲衣は先輩の方へ視線を移した。
先輩は俺達が居ることを確認すると、一直線に向かってきた。その手には鉄バットを持っていた。
いやいや、マジかよコイツ。そんなん当たり所悪かったら最悪死ぬで。
驚きすぎて俺は『流石にそれはヤバいんちゃう?』と声を漏らしてしまった。
やっぱり先輩アホやな…。武器持ちかよ…俺怖すぎて漏らすで?ホンマに。
『先輩どうしたん?そんなに俺らに負けたの悔しかったんですかー?』
やっべ、ついいつもの癖で煽ってもうた。流石に今日は煽ったら死ぬやろ、玲衣が信じられんって顔で俺の方を見てきた。ごめん玲衣。
俺が煽ったせいか、先輩の顔がさっきより険しくなった気がする。これ絶対やらかしたわ俺。
しかもちょうど今雷華買い出し言っとるやんけ!あいつはよ戻ってきてくれんかなぁ?武器持ち出した奴見ると雷華興奮するからな、帰ってくるまで2人で何とかなるか?
まぁそんな事はどうでもええ。久しぶりに本気で楽しめそうや。
3人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:moka x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bokuno/
作成日時:2022年3月20日 20時