56.恋、しよう(side ベクヒョン) ページ41
あの二人って、雰囲気が似てる気がする。
なんとなくだけど。
俺はルハニヒョンと、その髪をセットしてるAヌナを見ながらそんな事を思ってた。
…
Growlのカムバでほぼ毎日どこかのスタジオに行ってる。今日も事務所に集合してすぐにテレビ局に移動した。
ありがたいよなー。ホント。働けるって幸せだ。
そんな忙しい中での、不朽の名曲の課題…
俺は昨日の事を思い出した。
「ーえっ、ベッキョン思い当たる人いるの?誰?聞けそう?」
目を輝かせて俺を見上げるジョンデを見て、ちょっと後悔した。
だって…それって、その人に聞いたら悲しい事を思い出させちゃうわけで…
「なあ、ベッキョン」
ジョンデは立ち上がって、俺を真っ直ぐに見た。
「俺さ、この番組でいい結果出したいんだ。そしたら、EXO…認められるだろ?」
いつになく真剣なジョンデの瞳を見つめる。
「もちろん俺たちのためだし、…ヌナのためにもなる、…でしょ?」
「…だから?ジョンデ、すごく気合い入ってたの」
ジョンデは小さく頷いて笑った。
それなら。俺は口を開いた。
「ヌナだよ。Aヌナ」
「えっ?誰に?」
そっか、ジョンデたちはチャンミニヒョンの事があった時、中国に行ってたんだっけ…
俺はその時の事を詳しく話した。知ってもらっても、いいよね。
…
「ベッキョン、」
はっとして、俺は目線をAヌナから外す。
「どう?ーできそう?」
ジョンデが俺の隣に立って、同じようにヌナを見た。
俺は小さく頷く。
「うん。俺、もう…かなり好き」
ジョンデはニッて笑うと「俺も」って呟いた。
…
俺の話を聞き終わった後。
ジョンデは窓から遠くを見ながら言った。
「じゃあ…俺ら、ヌナに恋しよう」
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作者名:haruka0229 | 作成日時:2013年12月27日 23時