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…
……
ちゃんと仲直りしてから数週間。
それでもお互い仕事は忙しくて2人きりで会える目処が立たない。
夕方から仕事だと言っていた伊野ちゃんはご飯を美味しそうに食べて少しお話をしたら出て行ってしまった。
今日は知念とヒカと3人で仕事の日。
俺が仕事をしているこの瞬間に前向きになった伊野ちゃんは恋をしているかもしれない。
「山田、元気無いじゃん。」
「恋わずらい。」
「恋わずらい…？」
「涼介は恋をしてその人のことを考えてばかりで何も手が付かないの。しかもその人にあまり好かれてないんだって。」
『知念、説明しなくていいから。』
知念がヒカに俺の現状を細かくお話をする声が聞こえて思わず止めに入った。
「大変だな、てか山田、好きな人いるの？」
「うん、可愛い人だよ。」
『知念、ヒカはお前に聞いてないから一旦黙ろうか。』
「ふぁい…」
俺はヒカに揶揄われるのが、怖くなって知念の口を塞いだ。それにヒカはなんだかんだ言って伊野ちゃんの頼れる存在なのだ。何かの弾みでバレることは避けたい。
「ふーん…なんか俺の周りって最近恋愛ブームなのかな。寒くなってきたし、俺も恋したくなってきた。」
「えっ、ヒカの周りってなに？」
「うん、伊野ちゃんが。この間も好きな人にプレゼント貰ったって自慢されたんだよね。」
は…？
伊野ちゃんに好きな人？
『え…』
知らない。
伊野ちゃんに好きな人がいるなんて。
俺の知らない間に伊野ちゃんはちゃんと前を向いて恋をしていたなんて。もしかして今度2人で会うときが来たら教えてくれるつもりだったのだろうか。
どうしよう、すごくイヤだ。
『伊野ちゃんにも好きな人がいるんだ…。上手くいくといいね。』
俺はちゃんと笑えているのだろうか。
振り絞って出した声は、2人に届いているのだろうか。
正常に頭が働かない中、知念とヒカが何やら話していたようだったが、俺にはその会話が遠くに聞こえて上手く聞こえてこなかった。
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ゆっけ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます。拙い作品ばかりの中、全作品読んでいただきありがとうございました。次回作も読んでいただけるよう頑張ります！ありがとうございました。 (2018年11月26日 20時) (
レス) id: 6c38319326 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ゆっけさん、完結おめでとうございます。とても大好きな作品でした。全作品とても大好きです。またやまいのに出会えることを心から楽しみにしています。 (2018年11月24日 21時) (レス) id: 15bd49f13c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - けーとさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたようで本当に嬉しい限りです。次回もけーとさんに楽しんでいただけるか分かりませんが、またお会いする機会がございましたらよろしくお願いします。 (2017年11月19日 23時) (レス) id: bdab3378d2 (このIDを非表示/違反報告)
けーと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いっつも楽しみに読ませていただいてました!!ものすごくどきどき、ハラハラしました！また、他の作品でも期待してます！ (2017年11月19日 17時) (レス) id: 2633a3dd45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！本作品を楽しんでいただけて嬉しい限りです。拙い文章ですがやまいのの今後を楽しみにしていただければ幸いです。私も翠さんの作品更新を楽しみに待ってます。 (2017年10月30日 21時) (レス) id: bdab3378d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっけ | 作成日時：2017年8月11日 0時
