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光「伊野ちゃんキモ…って、次俺の番だ。行ってくる。」

中『光くん行ってらっしゃい。』

伊「いってらっしゃーい。」

光くんはカメラマンさんに呼ばれてこの場から立ち去ってしまった。


伊「ゆーと、カッコよかったよ。」

中『…ありがと。』


本当にこの人は俺が狼狽えてるのを見るのが好きらしい。ため息を吐きながら伊野ちゃんの隣に座った。

いろんな方に「カッコいい」って言ってもらえる機会は仕事上多いかもしれないけれど、伊野ちゃんに言われるのはいつまで経っても慣れない。


大人になるにつれてこの感情を理解しつつあるから絶対に慣れる気がしないんだけど。


中『彼女…欲しいなぁ。』


伊野ちゃんへの気持ちが膨らむばかりでこのままでは本当にいけないと思う。


伊「ゆーと今彼女いないの?」

中『へ?』

伊「今自分で言ってたよ?」

中『マジで!?』


俺、口出しちゃってたの?凄く恥ずかしいんだけど…。


伊「無意識なの?(笑)」

中『わ…分かんない。なんか恥ずかしいね。』

伊「今度、紹介しようか?」

中『…っ』


鋭い凶器のようなもので胸を抉られたように上手く息ができなくなった。
それはもうグサッと…。


伊「ゆーと、カッコいいからすぐ彼女できるよー。」


ニコニコと俺の心を更に抉ってくる伊野ちゃん。何か喋らなきゃいけないと頭では理解しているのに、伊野ちゃんの口から女の子紹介しようかなんて言われて苦しくて辛くて言葉が出ない。


中『大丈夫だよ…』

伊「いいの?」

中『…だって、伊野ちゃんの紹介とか怖いもん。』




精一杯悪態をついてみたけれど、俺はいつも通り笑えてるだろうか?




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ゆっけ(プロフ) - ひよりさん» コメントありがとうございます。今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。ひよりさんのことはもちろん忘れてません。次回も頑張って作品をアップ出来るよう頑張ります! (2017年6月15日 23時) (レス) id: 1a8d39f2fe (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 完結、おめでとうございます! (さぼてんの種です。覚えてらっしゃいますかね?) ゆといの、優しくてちょっとだけ切なくて、とても良い話だと思いました!! 新作も、ぜひ読ませていただきます!! (2017年6月15日 18時) (レス) id: d54ba546c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - れいらさん» 混乱しちゃいました。裕翔くんのセリフですね…。 (2017年5月24日 23時) (レス) id: 1a8d39f2fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - れいらさん、コメントありがとうございます!伊野尾くんのセリフです。すぐ直します。教えてくださってありがとうございました! (2017年5月24日 21時) (レス) id: 1a8d39f2fe (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - えっと、最後の伊野尾君のセリフが、本当は裕翔君のセリフなんじゃないかと、、、違ってたらごめんなさい!! (2017年5月24日 21時) (レス) id: a0828b3426 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっけ | 作成日時:2017年4月8日 1時

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