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最近伊野ちゃんに好きって言えていない。



俺の好きという気持ちはそんな簡単に終わらない、そこは伝えておきたいことなのに2人きりになれないから伝える方法も分からず欲求不満になってしまいそうだった。


今日はモデルの仕事を終えてから、ダンスレッスンだった。


朝も早かったし、色々な服を着て髪型変えたり化粧を直したりと少しだけ俺は疲れている状態だった。


早く伊野ちゃんに会って癒されたい。


どうしたらこの気持ちを伝えることができるんだろう。


俺の気持ちはどうしたら伝わるのだろうか。





タクシーを降りてレッスンルームに向かう途中、伊野ちゃんが壁に寄りかかっていた。


別に電話していたり、スマホも弄っているわけでもなくただ腕を組んでいた。


伊野ちゃんを見つけた瞬間、伊野ちゃんも俺に気付いたみたいでこっちの方を向いてくれた。


伊「ゆーと、おはよ。今、ちょっといい?」


中『うん、時間まだちょっと余裕あるよね?』


伊「大丈夫、そんな時間もかけないし。」


そう言って歩き出す伊野ちゃんに俺はついて行った。なんか怒ってるわけじゃなさそうだけど、癒してくれる雰囲気じゃ無いことは確かだった。


何を言われるのか分からない恐怖にドキ ドキしながら伊野ちゃんに空き部屋へと通された。


中『どうしたの?』


伊「最近なんか大ちゃんに言われた?」


中『えっ?なんか?なんだろう?』


伊野ちゃんの唐突な質問に俺はここ最近の大ちゃんを頭の中で思い浮かべた。ゲームの話?音楽の話?ごはん?大した話はしてないと思う。


伊「…部屋割り」


中『あっ、伊野ちゃんと一緒の部屋ってやつ?』


伊「それ!」


中『でもそれ圭人から聞いたよ?大ちゃんからは聞いてない。』


伊「圭人から…?」


中『大ちゃんがクジで決めたって聞いたけど…。』


伊「ふーん…」


伊野ちゃんは口元に手をやって何かを考えているようだった。





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ゆっけ(プロフ) - ひよりさん» コメントありがとうございます。今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。ひよりさんのことはもちろん忘れてません。次回も頑張って作品をアップ出来るよう頑張ります! (2017年6月15日 23時) (レス) id: 1a8d39f2fe (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 完結、おめでとうございます! (さぼてんの種です。覚えてらっしゃいますかね?) ゆといの、優しくてちょっとだけ切なくて、とても良い話だと思いました!! 新作も、ぜひ読ませていただきます!! (2017年6月15日 18時) (レス) id: d54ba546c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - れいらさん» 混乱しちゃいました。裕翔くんのセリフですね…。 (2017年5月24日 23時) (レス) id: 1a8d39f2fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆっけ(プロフ) - れいらさん、コメントありがとうございます!伊野尾くんのセリフです。すぐ直します。教えてくださってありがとうございました! (2017年5月24日 21時) (レス) id: 1a8d39f2fe (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - えっと、最後の伊野尾君のセリフが、本当は裕翔君のセリフなんじゃないかと、、、違ってたらごめんなさい!! (2017年5月24日 21時) (レス) id: a0828b3426 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっけ | 作成日時:2017年4月8日 1時

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