影の中の光2【影山飛雄】 (ページ33)

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33.時ページ33

数日後の夜

ｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰ

ｺﾞｵｫｫｫ

『雨すごいね...雷も』

飛雄「まだ8時前なのにな」

『うん、予報では9時頃から激しくなるって言ってたのに』

飛雄「雨も卒業式の次の日からずっとだよな...」

飛雄「風呂先入ってくるか？」

『うん、そうさせてもらうね』

ここ最近、自分でも元気がないと分かる

この凄い雨のせいだと思いたい

思わないとやっていけないよ

ﾌﾟﾂｯ

『え？停電？！嘘...』

取り敢えずお湯止めないと...

『う...寒い』

まだ春先、当たり前だ

どうしよどうしよ

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

何？足音

ﾊﾞﾀﾝｯ

飛雄「A！大丈夫か？！」

『っ...来ないで！！！』

飛雄「ぇ...」

『これ以上近づかないで、あっち行って！！』

飛雄「...」

ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬ

『嫌...入ってこないでってば、！』

飛雄「俺だ！飛雄だ！」ｷﾞｭｯ

『とび...お？』

飛雄「そうだ、飛雄だ」

『飛雄...飛雄...ごめんなさい！酷いこと言って、！』

飛雄「停電して気が動転してたんだろ？気にするな」

『違うの､！動転もしてたけど、それだけじゃないの...』

飛雄「そうか...後で聞く」

『ありがとう...ていうか服濡れてるよ？』

飛雄「気付かなかった...一緒に入るか？」

『...///それは無理！』

ﾊﾟﾁｯ

飛雄「付いたな」

『///見ないで！』

飛雄「良いだろ...婚約者なんだし」

『良くない！私たちまだ高校生...じゃなかった///』

飛雄「この間卒業しただろ」

卒業...そうか

卒業式の日から時間止まってたのか

『もう！まだ洗い終わってないから、出て？』

飛雄「はいはい」