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喧嘩、悪いのは分かってる ページ6

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「A、体調はどうなんだ?」



『順調に治ってきてるよ』





「言わなくて良かったのか」




『あー虎杖と野薔薇ちゃんに?』




Aは2人に、暫く五感が正常に機能してないことを伝えていなかった。





『言う必要ないかなーって』




「必要とかじゃなくて、仲間だからそういうのは共有しとかねえと駄目だろ」




恵の言ってることは正しい。




『だって心配掛けたくないし...』



「心配掛けて当然だ、つってんだろ。仲間なんだから」



『でもっ!「A」』





「お前俺たちのこと、本気で信頼してるか」




「っ...!!!当たり前!!」



「じゃあなんで気遣う!!なんで距離を置きたがる!?」



決壊したのか、遂に怒鳴ってしまう恵。



『距離を置きたいなんて思ってない!!』



『(そんなこと思ったことない)』





「じゃあお前が信頼してる仲間って誰なんだ」



『私の仲間はっ...!!!』




『(あれ...私の仲間って...........)』




今(仲間)がパッと思い浮かんだ人物は、





『(.........誰がいる?)』





誰も思い浮かばなかった。






『(虎杖と野薔薇ちゃんは友達で、友達って仲間なの?分からん。恵は一緒にいてくれて、今は彼氏という存在で。先輩達も仲良くしてくれて、友達?だよね)』





『仲間って...なに.........』







「そうかよ。───…」



そう言い、Aに背を向けて去って行った。





その瞬間Aは気付いた。今の恵は彼氏としてでも人としてでもなく”彼の言う仲間”として接していたのではないか。






『分かんないんだもん.........』





『(最後の言葉、聞き取れなかった)』

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作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時

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