初恋の相手の妹が教え子になった。弐【五条悟】

過去から ページ43

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『葉月さん！！！.......ですよね？』





全て見た。あの時何があったのか、自分は何をしたのか。




あの後、自分で記憶を操作した事も。





「貴女、どうして名前を.......」



『詳しいことは言えませんが、お姉ちゃんの親友の葉月さんですよね....？良かったら少しお話しません？』




「.......分かりました。」





Aは先ほど見た過去の話を事細かく伝えた。姉がどのように死んだのか、五条の事は誤解だとか、己の不可解等全て。




『だから悟くんは悪くありません。葉月さんもお姉ちゃんも悪くないんです』




「....あの子が死ぬ必要は無かった」



『仰る通りです。.......全ての原因は私にあります、謝っても許されないのは承知ですがさせてください、本当にごめんなさい』



立ち上がったAは深々とお辞儀をし、やるせない気持ちを噛み締めた。



「顔を上げてください、Aさん」




葉月はきつい口調を辞め、優しくそう言った。




『えっ、今名前.......』



Aは優しい口調と名前を呼ばれたことにより、反射的に席に座った。




「悲しいのは貴女も同じでしょう、それに貴女はあの子が最後まで守ったんです。そんな子を私は責める気にはなれませんから」




『(お姉ちゃんが最後まで守った.......)』




「それに五条さんの事も誤解、してました。ごめんなさいと、伝えて貰えませんか？」



『...分かりました』




「それでは私はこれで、お会計は済ませておきますね」



『えっ、そこまでは』




無駄な行動1つ無く、いつの間にかもうレジの前に行っていた。

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