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「(真っ昼間から人ん家の前で騒がしくすんじゃないわよよ.......)」
「一体なんの騒ぎですか?」
彼女と同じ、侍女の人になんの騒ぎか訊ねると、
「どうやらあの娘が帰ってきたみたいです」
「あのこって.......まさか!」
「あっ、ちょっと葉月さん!危ないですよ!」
「え、」
振り返った瞬間、後ろから爆発音が轟いた。
「何っ!!?」
「どうやら、殺し合っているようで」
「.......まじか。」
「(連れ戻すんじゃなかったのかよ、あのクソジジィ.......)」
「大丈夫、だよね」
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「まさかとは思うけど.......まさかね。」
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『はあっ.......はぁ、っあ.......はぁ.......』
「息切れか?全くお子様は気楽だな」
『五月蝿ぇ.......っ、はあ.....』
『(なんなんだ、このジジィ.......もう70手前だろ.......おかしい、絶対おかしい.......皮肉にも術式は一緒の筈だ.......)』
酷い息切れ、地面に吸い込まれそうになるのを必死で留まり続ける。
「やはりお前はグズだな」
『はっ、そのグズをお前らは欲しがってたんだろ。どうだ?幻滅したか?』
「そうだな、儂は見誤ったのかもしれん。」
「お前を殺して、妹を頂くとしよう」
世界に亀裂が入った。Aの笑顔が、跡形もなく崩れ落ちる。
「感謝せえよ、この儂がそだ...べボブっっ!!!」
黒く光る閃光が走った。
『黒閃.......』
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時