霹靂の如く ページ36
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運命の日。
『ん、んー!あー疲れた!』
「そんなんで会って大丈夫なのかよ」
『疲れたから会うんだよ!癒しだよ癒しっ!はぁ〜待っててね!A!』
「はっ、これだから姉バカが」
「(.......ま、一概にNoとは言えねえんだよな。疲れが取れるのは)」
快晴とまで行かないが、日光を遮らず太陽の周りを囲う少数の雲達。天気いいの日だった。
「いやぁああああああ!!!!」
"っ!?"
それは唐突と言っていいだろう。女性のけたたましい叫び声が、辺り一面に響いた。
「今の声、お前ん家の方からだよな....」
『うん.....................Aが危ないっ───…』
無我夢中で走り、最後の曲がり角を曲がり終わった瞬間、絶望した。
『っ.......!なんでアンタらが!!!』
「漸く出て来よったな、このグズが。」
1人の男が、塵芥を見る目で睨みを利かせ、地面に唾を吐き落とした。
「?.......誰なんだ?コイツらは」
『..........如月、家の.....連中だよ』
躊躇って、結局正直に言ってしまった。
「さっさとこのグズ共を連れ戻せ!.....ったく、手間かけさせよって」
「この男はどう致しましょう。」
「あぁん....?」
「このガキ何処かで.......あー、そう言えば五条家のガキも在学しとるんじゃったな。グズにしてはよくやったじゃあないか」
『どういう意味』
「将来は夫婦か、これで如月家は安泰だな。今から許嫁の交渉でもしに行くか」
『っ...巫山戯るな!!!他人如きが私たちの将来を土足で語るな!!』
「何?」
『大事な家族と友達を侮辱した大罪、私が裁いてやる』
「儂らを他人と呼ぶのは好きにしろ。あー、ただ残念だったな、お前の家族とやらはつい先程...............
死滅した」
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時