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『恵、お疲れ〜』
「Aも居たのか」
『おういえす』
野薔薇がかくかくしかじかと説明し、恵も結構乗り気になった。
「それで、今はAにアドバイスを貰ってたのよ。先輩としてね」
「先輩?......あー。で、何を教えたんだ」
『えっとね....思い立ったらすぐ行動、相手が誰を好きだろうと関係ない、絶対的な自信を持つこと』
「....Aにしては、楽観的すぎだろ」
『うん。自分でもそう思う。自分で言うのもなんだけど、人間変わっちゃってるよね』
「そうなんですか?」
「こう見えて物事を頭で考えないと気が済まない質」
『一応そうなんだよね』
「.....ってAの紹介はいいわよ。虎杖よ!虎杖!」
『だね。虎杖.......あいつ何考えてるのか読みづらいんだよ』
「お前でもか。」
『うん、あ、ワンチャン何も考えてない説』
「それだわ」
まあ、またかくかくしかじかで虎杖を召喚し、秒で到着した。
「あれ、小沢じゃん!なにしてんの?」
虎杖のその言葉で、恵、野薔薇、Aの3人は何処からともなく、10と書かれた点数札を納得の意で挙げた。
『(さすが虎杖、さすがすぎるわ.....ん。)』
『あ、ごめん....』
Aが急に立ち上がって、スマホの画面を気まずそうに見せる。
「おっ、五条先生じゃん!」
「このタイミングでか」
「先生?」
「.....この子の彼氏よ」
「えっ?彼氏さん教師なんですか?」
"あ"
"(忘れてた、一応教師だった.....)"
心の中でも、ハモる仲良し。
『ごめん優子ちゃん!この事は秘密で!!』
「も、勿論!」
『それじゃあ、多分呼び出されると思うから、これお金!また高専で!』
「おう、またな!」
『もしもし、ごめんね出るの遅くなって。うん、大丈夫、ありがと───…』
「ずっとコール鳴り止まなかったわね」
「彼女さん想い、ですね」
───…数時間後。
「あっ!如月と五条先生!」
「あれ、皆〜!偶然だね」
虎杖達は帰る前の成り行きで、五条達はデートで。映画館で、バッタリ遭遇。
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時