番外編、天下の台所 ページ26
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『ねえ、悟くん』
「なんだい、愛しのマイハニー」
『どうして私たちは、あの関西の都であるユニバーサルスタジオジャパンに来てるんだい？』
「ん、ただのフツーのデートだよ。恋人なんだから当然でしょ？」
そう、Aは理由も言われず何故か関西一のテーマパークであるユニバーサル・スタジオ・ジャパンに連れて来られていた。しかも、デートと言いながら制服で。
今はジョーズに並んでいる最中。
「ほらほらーそんな顔しないの！ここはUSJなんだよ！」
『(正直、あなたといると目立って目立って仕方がないんだよ。身長はただでさえデカい上にアイマスクって...サングラスにすれば良かったのに。...駄目だ、別の理由で目立つわ。)』
彼女であるAの苦悩であった。
「それにしても似合ってるよ！そのカチューシャ」
Aはあざとくも、五条に勧められたミニオンズのティムのカチューシャを身に付けていた。
『...ありがとう。あ、でももうすぐだから外さないと』
「あ、待って。その前に写真」
そう言って、一瞬で連写をしてスマホをポケットへ。
『はや』
『(買った時にも何枚も撮ったのに...って言う隙が無かった)』
「結構迫力あったねー、ほんとに食べられちゃうかと思ったよ」
『そうだね、緊張感あった！...次どうしよう』
「A、僕ちょっと用事があるから好きなの乗ってきて」
『でも、再入場って』
「大丈夫〜、年パス買っちゃうから」
『(まじか。)』
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作者名：ルナ | 作成日時：2023年8月22日 2時
