皮肉 ページ23
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『お、、姉......ちゃん』
「っふふ。久しぶりーA！！大きくなったねぇ！！！」
『(...脳への侵入、幻覚の類か)』
『生憎、私にそう言う類のものは、通じても効果としては弱いよ。』
「ははっ、そっかそっか。Aは昔から頭がよかったもんね〜」
『(飽く迄もお姉ちゃんとして、を貫く気か)』
姿、声、仕草が本物。それを躊躇なく殺そうとするのは、愛が無いと言うのだろうか。
『どんな人でもその人は1人で充分。それを
力強く、拳を握り、踏み掴む。
『吐いた息諸共ぶっ殺してやる』
否、愛だけがあるからこそ殺すしかないのだ。
『空虚』
「おっ、危な。Aみたいに足速くないから捕まる所だった」
空虚の範囲はそれほど大きくないが、個数は無限な為Aの呪力量で決まる。
『削弱』
「うわっ、足が動かん」
身体を強化できるなら、弱化も可能。相手の足を衰えさせて、逃がさない。
『当てるより、まずは囲むべしってな。死ね』
「やっぱりAは頭良いね〜、危うく死ぬところだったよ」
『あっぶな...まさか術式まで模倣されてるのか』
「せーかい！壊術だよ〜」
姉の使う術式は、如月家相伝の中でも最も強いといわれている。
壊術。
その名の通り、壊す術式。
『これじゃ、空虚も壊されて終わり。私の負け確じゃん』
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作者名：ルナ | 作成日時：2023年8月22日 2時
