終わりから繋ぐ ページ22
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『はあ...』
『(喧嘩、って訳じゃないから余計に堪える)』
『あっ、あれ...あ、そうか。今任務中か。帳も降りてる。』
『(集中しろ。)』
『呪霊の詳細...........なんだっけ』
自部屋に居たと思ったら、いつの間にか任務地に赴いていたのだから覚えている筈がない。
『(こんな状況、前もあっただろ。絶対に油断だけはするな)』
『この感覚、正得領域。それじゃあ遠慮なく、お邪魔しまーす』
『おお、いっぱいいるね』
まさに阿鼻叫喚。
『よぉーし!そんな君たちに新技を試してやろう!』
『(結 を経て掴んだ新しい力)』
『状態操術 空虚』
突然、有象無象の呪霊共が爆散し消滅した。
『おっ、できた!』
空虚、この技は絶対に呪力を孕まない空間を呪力で作り出し、その中に呪力を流し込むことで矛盾を生じさせる力。矛盾は喧嘩をし続け、最終的に空間ごと破壊する。
因みに、空間内に存在する呪力では破壊できない。
例えば今回のケースのように、呪力をちゃんと持った呪霊を空間内に閉じ込めても、新たな呪力を外から流さなければ破壊する事は絶対にない。
ただ、閉じ込められている呪霊の呪力が無くなった訳ではないので注意。
結によって得た、終わりに直結する技。
『...さて、本体は何処だ。..........ん?』
「A!」
『えっ───…』
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時