双つの黒 ページ10
...
『(間に合った...でも、真逆あの二人が復活するなんて)』
探偵社はマフィアを密会に誘い、其処である提案をした。
同盟ならずとも一時的な停戦。然し首領の森は首を縦に振らなかった。
同盟の話は無かった事に...
『(なったと思ったのに...相変わらず何考えてるか分かんないや)』
今夜、探偵社はQの奪還に動く。だから、マフィアに邪魔をするなと釘を刺した。
其れが協力という名の邪魔で返ってきた。
中也「其の侭寝てろタコ」
『なんだかんだで、仲良いんだよな。本当に』
二人の作戦で敵は倒されたと思ったが。
敵は巨大化、そして二人に残った手札はあと一枚。最終手段だ。
『もう少し離れないと巻き込まれるな、此れは。』
中也「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ、更めてわれを目覚ますことなかれ。」
『おっと、帽子。...汚濁も久し振りだな』
中也が削っても即座に再生し、埒が明かない。すると敵の内部で何かが起こり、中也が最後の攻撃をして敵は倒れた。
太宰「敵は消滅した、もう休め中也。」
中也「手前を信用して汚濁を使ったんだ...ちゃんと俺を...拠点迄...送り届けろ...よ...」
そう云って中也は力尽き、眠った。
太宰「任せなよ、相棒」
ジョン「君達は一体何者なんだ...?」
太宰「悪い奴の敵さ。...さて、後の中也は任せていいかな?Aちゃん」
『矢っ張り気付いてた』
太宰「其んな物に乗っかって...まるで孫悟空だね」
『此れは雲じゃないんだけど。...お疲れ様太宰』
太宰「今日は本当に疲れたよ...此れ中也の上着ね」
『有難う』
『(あの太宰が中也を送り届けるなんて有り得ない)』
『...もう、見掛けに因らず重いんだから!中也の重さ分は普通に感じるんだからね!』
中也「...へ、ヘックシュン!!」
太宰が命名した筋斗雲に乗って家に帰る二人なのであった。
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年5月14日 21時