検索窓
今日:7 hit、昨日:19 hit、合計:20,584 hit

ページ8

...



『(...此の辺りの火は消えたかな)』


Aの異能力は消防殺しの異能力。こういう時には打って付けだった。


『(さっさと避難指示して次に行かないと間に合わない)』


中也に教わった峰打ちで詛われた人を気絶させながら火を消す、中々な塩梅の仕事。

普通の人間には出来ない事、彼女がしたかった事だ。


『...危ない!!!』


否、彼女が本当にしたかった事は...。


子供「お姉ちゃん大丈夫?!」


『(真逆軍系の人迄詛われてるなんて...思わず水で拘束しちゃったじゃん)』


『大丈夫ッ...だよ、ほら...血も出て無い...』


異能力で傷が出来た瞬間に止血しただけだ。


『其んな事より、此処は危険だよ』


男性「っ大丈夫ですか?!」


『貴方も...此処から離れてください...危険です...この子を連れて行ってあげてください...っ』


男性「だったら君も...!」


『私は...大丈夫です...だから早く』


男性「...判った、行こうお嬢ちゃん...」


幼女は泣きながら男性に連れて行かれた。

お姉ちゃん、ごめんなさい、ごめんなさいと言いながら。


...彼女が本当にしたかった事は、命を懸けて人を守る事だった。



『最期に女の子守れるなんて...最高の栄誉だよ』





「おいアンタ!大丈夫かい?!早く止血...血が出てない、どう云うこった...。

____異能力、君死給勿。」

信頼→←彼女が成したい事



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルナ | 作成日時:2023年5月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。